読書記録:2024/4
「星の王子様」
(サン=テグジュペリ作 内藤 濯訳)
子供の時に読了済みだが、当時の感想は「何やらよくわからない難しいことを言っているな。あんまり面白いとは思わなかったな。」だった。
この本を楽しむには、「子供」「大人」両方の目線が必要だと感じた。「子供」の目線だけだと、作中に出てくる様々な「大人」の言っていることが、本当に理解出来ない。
大人になると、「大きな成果」や「時間の効率化」といった「数字」を求められる。それをすることが正解(=ほんとうのこと)と思うようになる。それは勿論、外面的には正解かもしれないけれど、各個人の内面的には、果たして正解なのだろうか?
子供は無意識的にほんとうのことを理解している。それは心が純粋なままであるから。
誰もがはじめは子供だった。しかしそのことを忘れずにいる大人は、いくらもいない。子供はある時期に大人になる。もしくは大人にならされる。
自分の息子や娘含めて、今子供である人達には、純粋な気持ちをたっぷり味わって生きてほしいと思った。そのためにも接し方には気をつけなければ。
そして自分も、目に見えない1番大切なものを見失わないように、意識を向けて行こうと思うような作品だった。
「20才の自分に教えたい文章講義」
(古賀 史健作)
noteを書くに当たって文章力をつけたい!と思い読んだ作品。Youtubeで見た動画でおすすめされていた書籍だったので即買いして読んだ。
作者の経験に裏付けられた内容となっており、読みやすく、分かりやすい。
文章は読み手がいてこそ。10年前の自分に宛てて文章を執筆していくことで良い文章に近づく。また、多くの文章を正確な技術で書くことが文章力アップの近道なので、noteでの執筆を継続していく。
「アサーション・トレーニング
さわやかな <自己実現>のために」
(平木 典子作)
会社のカウンセラーに「アサーション」という言葉を教えてもらった。どうやら私は「自分の気持ち」を表現する事が苦手なよう。
アサーションとは
自分も相手も大切にした自己表現やコミュニケーションのこと
自分の気持ちを表現しないままでは環境を変えることは難しい。自分の苦手を克服するために読み、ひとまず家庭内(主に妻相手)で実践したところ大幅にストレスが軽減。
言ったってどうせ環境が変わらないとか腐っている時間がもったいない。「自分の思っていること」を「どのように」言うか、という点で凄く勉強になった一冊。
「羊と鋼の森」
(宮下 奈都作)
調律師の青年が主人公。ひたむきに仕事に向き合い、成長していく姿を描いた作品。
文章が美しく、整っていて、真っ直ぐに自分の中に入ってきた。ピアノ内部のハンマーが弦を叩き音を出すように、自身の心がトーントーンと震えていくような感覚になった美しい作品。
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