学園祭学園「フェスタ」レコギジ 其の九「マスタリング」編
どうもこんばんは、humandogのサワダです。
まず、こちらは基本的にレコーディングの記録・覚え書きとして書いていきます。が、これからレコーディングしてみたい!ってな人の参考にもなったら幸いでございます。
現在、文化放送「超!A&G」界隈で局所的大ヒットを飛ばしているバンド"学園祭学園"のシングル「フェスタ」のレコーディングについて、どんなことがあったか、どんな手順で進めたのか、どんな機材を使ったかなど、数回に分けてざっくばらんに書いていきたいと思います。※サワダがエンジニアとして参加しました。※学園祭学園というバンドについては特に説明しないので、おのおので調べてみてね!
ようやくマスタリング編です!つまり「フェスタ」レコギジも最終回です!長かった〜長引かせた〜。
マスタリング
マスタリングにはiZotope Ozone 7を使いました。といってもデモ版です。制限はありますがしばらくは無料で使えるのですよね〜。ProToolsでミックスしたファイルを書き出した後、そのファイルをスタンドアロンでOzone 7に立ち上げました。各処理の設定をスクショで撮りまくったので惜しみなく載せちゃいます。
まず最初にEQです。こんな感じ〜!
次にダイナミクス!こんな感じ〜!
次にエキサイター!こんな感じ〜!
次にステレオイメージャー!こんな感じ〜!
次に外部プラグインとしてT-RackS Stealth Limiter!こんな感じ〜!
次にマキシマイザー!こんな感じ〜!
このような形で最終的な音像を調整していきました。音圧の調整はマキシマイザーのスレッショルド値を少しずつ変えながら書き出していって、学園祭学園のメンバーに判断してもらいつつ、落としどころを探していきました。EDMなどと音圧を比べちゃうと音圧は低いかと思いますが、この曲にはこのぐらいの音圧が気持ちいいというところで留めています。
Ozone 7はとても使いやすかったので、ちゃんと購入して導入したいところですね。マスタリングは未だどこをどうすれば最適になるのかがよく分かっていないので、あまりやりたく無い作業なのですが(本当はマスタリングの本職の方にお願いしたかったり)こういうソフトはあると僕みたいな当てずっぽうマスタリングでも良い感じにしてくれるのでありがたいです。ほんとマスタリングは未だ良くわからんちんです。
納品ファイル作成
今回はプレス業者への納品形式を、初めてDDPデータで入稿してみました。これが超前途多難でした。データの作成は、Sonic Studio soundBlade LEのデモ版を使ってみました。こちらもしばらくは試用期間として使えるんですよね。たぶん僕がたまたま使いこなせないだけだと思うのですが、どうにもこのソフトが肌に合わず、データ作成に数時間かかってしまいました。操作手順を間違うとソフトが落ちてしまったり、TEXT情報を空欄にする場合はアーティスト名等の欄にスペースを打っておかないとちゃんとしたPQシートが吐き出されないなどなど、いろいろと使うにはコツがあるようで僕には合わないソフトだなあとしみじみ思ってしまいました。これは今後買うことは無いだろうなあ、、、。
と、なんとかDDPファイルを作り上げ、入稿日当日の午前3時ごろに無事青木君の手に渡ったのでした。朝になってもしデータに不備が合った場合、イベントでの発売に間に合わなくなるためかなりヒヤヒヤしておりましたが、不備は無かったようですんなりプレスへと回っていったのでした。ほんとお疲れさまでした。
さて、ようやく納品も済ませたということで今回のレコギジは終了となります。また別の曲のレコーディング記事も書けたらと思っています。プラグインの羅列ばかりになってしまうので、次回はもっと書き方を考えたいところ、、、。
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました!アクセス数が学園祭学園効果で爆上がりして便乗最高やと思ったり、爆下がりして落ち込んだりもしたけれど私は元気ですし、楽しかったですし、魔女の宅急便大好きです!またお会いしましょう!