学園祭学園「フェスタ」レコギジ 其の三「Rec1日目」前編
どうもこんばんは、humandogのサワダです。
まず、こちらは基本的にレコーディングの記録・覚え書きとして書いていきます。が、これからレコーディングしてみたい!ってな人の参考にもなったら幸いでございます。
現在、文化放送「超!A&G」界隈で局所的大ヒットを飛ばしているバンド"学園祭学園"のシングル「フェスタ」のレコーディングについて、どんなことがあったか、どんな手順で進めたのか、どんな機材を使ったかなど、数回に分けてざっくばらんに書いていきたいと思います。※サワダがエンジニアとして参加しました。※学園祭学園というバンドについては特に説明しないので、おのおので調べてみてね!
Rec1日目 前編
11月初旬、レコーディング1日目が行われました。1日目は、アコギ+ベース+ドラム+小松エレキの同時録音です!
1日目のセッティング表です。Rec場所が隣接した2部屋に分かれていて、Astでドラム、ベース、小松エレキを、RecBoothでアコギを録りました。セッティングした写真があれば良いのですが、撮り忘れたので文字で説明していきますよ〜。余談ですがスタジオ作業前には、気合いを入れるためいつもモンスターを飲む事にしています。エナジードリンクのありがたみー!
オーディオインターフェース(A/IF)は、スタジオ常設だったRME Fireface UFXです。安心ですね。因みに自宅ではFireface 800を使ってます。
・トラック1-9 ドラムのセッティングについて
自作サブキックマイク以外はレンタル機材です。バスドラム2本、スネア2本、ハイハット1本、フロアタム1本、トップ2本(L/R)、アンビエンス1本、計9本のマイクを立てました。細かいマイキングについては省略します。「ドラム マイキング」とかで画像検索するとわかりやすいかも。いろいろと試していると、自分の中でのマイキングの決めごと・やり方もできてくるかと思います。いっちょまえに僕にもあったりしますが、要は(曲に合った)良い音で録れればどんなやり方でもいいので、時間の許す限り試すのです。
バスドラム サウンドホール内 - TELEFUNKEN M82
バスドラム 外側 - 自作サブキックマイク
スネア 表(上)側 - SHURE SM57
スネア 裏(下)側 - SENNHEISER MD421MK2
ハイハット - SHURE SM57
フロアタム - SENNHEISER MD421MK2
トップ L/R - AKG 451B
アンビエンス - NEUMANN TLM102
トラック1-8までのマイクプリは、Focusrite OctoPre MkII Dynamicです。コンプが付いてるプリなのですが、クリップ防止のためツマミ11時くらいでコンプを掛け録りしていたような気がします、、どのくらい掛けていたか記憶が曖昧ですが、全チャンネル掛け録りしていたと思います。各マイクのチョイスとしては、ほぼ定番と言えるでしょう。バスドラのM82は初めて使ったのでまだよく性能が掴めていませんが、全く問題ありませんでした。アンビエンスマイクは、贅沢にも(余ったので)TLM102を立てました。マイクプリはA/IFです。これのみでいけるんじゃね?というくらい良い感じに収音してくれました。さすがネウマン!(この時なぜかネウマン呼びが流行りました。やっぱネウマン最高やわ~!という機材知ったかぶりの人風の遊びが。)
肝心のドラムのチューニングに関しては、ドラム栗田君を中心に学園祭学園におまかせしちゃってました。今回はバスドラムとスネアに、ミュートをバリバリしていたと思います。スネアはタオルを敷いてのミュートでした。どうでもいい情報ですが、タオルミュートの音、大好きです。
・トラック10-11 ベースのセッティングについて
ミックス時の保険として、ライン2系統で録りました。1つはDIのプリを通した音、もう1つはDIのみ通した音(スルー)です。DIはスタジオ常設のAVALON DESIGN U5で、この2系統を出力できます。プリを通した音も、スルーした音もどちらも使える音ですよね。いつか自宅にお迎えしたい機材のひとつです。今回、2系統で録ったのはあとあとミックスする時にどうとでも加工できるようにという保険でございました。後にこれがミックス時に功を奏すことになるのですがそれはまた別項にて。それはそうとU5のBOOSTとTONEの設定、どれくらいにしてたっけ?ベース市川君、覚えてたら教えてください!
・トラック12-13 小松エレキのセッティングについて
小松エレキもベース同様の理由で、ライン2系統で録りました。レンタル機材のBOSS DI-1を通してバランス/アンバランスの2系統に分けて、ラインスルーの素の音と、少し歪ませた音の2種類で録りました。バランス出力はA/IFの前に、自前のカフェオスタジオのトランスBOXニーブくんに通してます。音の整理(コンディショニング)目的です。なんとなく音が良くなった気になれます(通すと少し音量が増すので判断が難しいのですが、音が整理されてほんの少し音にハリが出ます。そんな気がします、、)。アンバランス出力は自前のLINE6 POD XTに入力し、少し歪ませた状態で録りました。
が、結局この時のテイクは本採用されず、後に小松さんが自宅で録り直したものが本採用となるのでした。
・トラック14-15 アコギのセッティングについて
オンマイクをNEUMANN TLM103、オフマイクをsE Electronics sE2200aIIで収録しました。どちらもレンタル機材です。オンマイクはもともとTLM102で録る予定でしたが、たまたまスタジオのキャンペーン中でTLM103が無料で借りることができたため変更となりました。(そこで余ったTLM102がドラムのアンビエンスマイクとなったのでした。)オンマイクはサウンドホールとネックの間辺りを、オフマイクは1.5m程度離れた位置から狙ってます。マイクプリは、オンマイクが自前のUniversal Audio SOLO/610、オフマイクがA/IFです。学園祭学園の場合、アコギは中域をしっかり録れるように意識してます。TLM103は初めて使いましたが、まんまと欲しくなってしまいました。さすがネウマン!
長くなってしまったので、次回Rec1日目後編へ続く!
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