原価計算の基本⑥
■標準原価計算
1.標準原価計算とは
原価管理をするために、実際に発生する原価とは別に、「標準原価」というものを定めます。
この標準原価を定める計算を標準原価計算といいます。
標準原価は、通常、過去の実際数値の統計をとって、将来的な趨勢も加味した、正常な状態での原価を定めます。
2.標準原価計算の手順
標準原価計算の基本的な流れは次の通りです。
(1)標準原価を算定します。
(2)標準原価を文書で各部署に指示
(文書の例)
➀標準製品原価表
②材料明細表
➂標準作業表
④製造間接費予算表
(3)標準原価と実際に発生した原価を比較して、その差額(原価差異)を計算・記録
し、分析します。
(4)計算の結果出た原価差異を適切に会計処理します。