CatDataの機能追加だより | 解説AIがAIモデルを評価します!「AIレクチャー機能」をご紹介
こんにちは!ヒューマノーム研究所のえりこです。
すっかり夏真っ盛りになりました。毎日溶けるように暑い日が続いておりますが、みなさま体調はいかがでしょうか?
私は見事に流行病で倒れまして、咳き込む毎日が続いています。気温が高くてもウイルスは特に夏バテすることなく元気いっぱいなようです。みなさまもくれぐれもお気をつけくださいね・・・!
さて、今回は先月に引き続き、当社が開発する表データ向けAI開発ツール「Humanome CatData」」(以下「CatData」)の新機能をご紹介させてください。今回紹介する機能は「AIレクチャー機能」といいます。
この機能は、特にデータサイエンスの初心者の方はなかなか判別が難しい「イケてるAIモデルが作れたかな・・・?」という疑問について、AIが解説してくれちゃう、とても便利な機能です! 「AIレクチャー機能」を使うことで、AI開発にもっと取り組みやすくなるので、ぜひお試しいただきたいな、と思っています。
「まだCatDataは使ったことがない」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ下のリンクから遊んでみてください!CatDataは、無料で一通りの操作をお試しできます。そして今なら、期間限定でAIレクチャー機能もお試しいただけます!(本当は有料ユーザ向けの機能として開発しましたが、今なら特別に無料ユーザの方にも使えるようになっています!)
AIレクチャー機能ってなに?
「AIレクチャー機能」は、CatDataで開発したAIモデルを対象として、その精度や改良方法などについて、解説専用のAIがアドバイスしてくれる機能です。
CatDataでAIを開発すると、評価結果を確認する画面で、精度とあわせていくつかのグラフが表示されます。これは、作成したAIについて評価するための参考情報として表示しているものです。
今回のアップデートから、これらのグラフのうち、解説AIによるアドバイスの対象となるグラフについては、「AIに解説してもらう」というボタンが、グラフとあわせて表示されるようになりました。
この開発したAIに関するアドバイスは、今話題の「ChatGPT」(人工知能を使った高性能チャットサービス)を利用して生成されています。最新技術って使うのが難しそう・・・、と思われるかもしれませんが、AIレクチャー機能の使い方はとても簡単です。ボタンを押すだけで、自動的にアドバイスが表示されます。
どんな感じでアドバイスが表示されるのか?については、下の動画でご覧ください。1分で終わる短い動画にしました!
こんな感じに、ボタンを押すだけで、作ったAIの出来の良さや、もっといいAIにするにはどうしたらいいか?というアドバイスなどが、だだだだっ!と表示されます。
解説AIはいつでもどこでも、優しく回答してくれます。いきなり不機嫌になったりしません。気楽に質問できるいいやつです。
自分があまり良くわかっていないことについて、専門的な知識のある先輩・同僚を呼び止めて基本的な質問をするのって、少し抵抗感がありませんか?このうっすらとした申し訳なさがなくなるだけでも、開発を今までよりも気楽に進められるようになる気がしています。
本当にAIの精度がよくなるの?
さて、ここまで読まれた方はこんな事を思われたのではないでしょうか?
「解説AIの言うとおりに操作したら、本当にAIの精度が良くなるの?」
もちろんですが、私自身も同じ事を考えました!
本当に精度が上がるのであれば試してみてもいいけど…。と思われたそこのあなたに代わり、私が実験してみました。実験の様子を動画にしたので、ぜひご覧ください。1分で終わります!
というわけで、解説AIのアドバイスに従って学習回数を増やしたところ、確かに精度が0.83133から0.93173へと上がりました。解説AIやるじゃん…!
AIの精度を上げる方法には、モデルの作成方法を変えたり、いろんなパラメータを変えたり、前処理の方法を変えたり、とさまざまなやり方が存在します。特に初学者のうちは「AIの精度をもっと上げて!と言われても、何からどう手をつけたらいいんだろう」と不安になることが多いと思います。
こんな悩みがある時は、ぜひ解説AIに相談してみてください。悩む時間が減ること請け合いです。
AIってなにがどうなったら「よいAI」と言えるの?
先ほどは、AIの精度を解説AIのアドバイスに従って良くしていこう!という実験をしてみましたが、初学者の頃はこんなことで不安になったりもするのではないでしょうか。
「現時点で、このAIは『よいAI』と言えるのかな?」
このお悩みもAIレクチャー機能が解決します!
AIの良し悪しの判定基準は、使う環境であったり、元データの内容であったり、AIの開発方法以外の要素によっても変わります。そのため、例えば正答率が一般的によいと言われる数値になったら「よいAI」ができた、とも評価しにくかったりします。
そして、そういう前提知識を知っていたとしても、AI改良に向けて試行錯誤を頑張ったら、「まあまあ良いものができたんじゃない?」と誰かに声をかけてほしい、というその気持ちも十分わかります・・・。頑張ったら認めてほしいですよね!
AIレクチャー機能を使うと、そんな「今開発中のAIはある程度いいものになっているのか?」という評価も教えてくれます。またまた、その様子を動画を撮りました。1分で終わります!(しつこい)
初学者のうちは、この評価機能を使うことで、納得して次の検証に進むことができるようになるんじゃないかと思います。
おわりに
というわけで、ここまでの新機能「AIレクチャー機能」の便利な点をご紹介してきました。
CatDataは「初心者の方でも気軽にAI開発ができる」をテーマに開発を進めているツールです。この機能も、AI開発に欠かすことができない「作って、試す」という行程を誰でも繰り返しやすくなるように実装しました。
ぜひ、AIにたくさん相談して、どんどんいいAIを作ってみてくださいね!
関連記事
表データを利用したAI学習テキスト(Humanome CatData)
画像・動画を利用したAI学習テキスト(Humanome Eyes)
AI・DX・データサイエンスについてのご質問・共同研究等についてはお気軽にお問い合わせ下さい!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?