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組織の"パーパス"を本気で絵に書いてみたらスラスラ言語化が進んだ体験

こんにちは!私は経営コンサル企業の社長秘書です。社長の側にいて学んだことを備忘録として発信していきます!

今回はプロジェクト究の進捗報告です。先日、現在創ろうとしている新組織のパーパスをみんなで考えてみました。

「プロジェクトの概要」や、「パーパスとは?」については下記記事を御覧ください。

【パーパス策定ステップ1】イメージビジュアル化する

パーパスを策定する方法はさまざまですが、一般的な流れは次のようなステップになります:

  1. 自組織の探索:自社の歴史や価値観、強みを深堀りし、企業の核となる信念や理念を明らかにする

  2. 社会の探索と課題の特定:外部環境の変化、社会的なニーズや課題をリサーチ

  3. 市場・業界のポジションの分析:自社が市場や業界内でどのような位置にあるのかを分析します。

  4. コアコンセプトの設定:自社のパーパスの核心となるコンセプトを設、「なぜ存在するのか?」を言語化

通常、パーパス策定の第一段階として、自社の価値観や強みをディスカッションしたり、入念に市場分析を行います。しかし、今回は少し異なる方法を試してみました。それは…

一旦、イメージを絵で描いてみる

という方法です。これは「この新会社はどんな世界を実現したいか?」という問いに直感的に絵に描いてみるというものです。抽象的でも具体的でも、何色を使うかも自由で、とにかく頭に浮かぶ新組織の未来の世界をそのまま絵にしてみるというものです。

これまでの議論でメンバーが共通して持っていたイメージは「ボーダレス(境界線をなくす)」というキーワードです。これは、社会に存在するさまざまな境界をなくしていきたいという願いを表しています。事前に、メンバーには宿題として画用紙にクーピーで自分の考える未来の絵を描いてきてもらいました。

右脳を駆使して、妄想しながら絵を書く

そして、出来上がったパーパスの絵はこちらです。

新組織のパーパスの絵

こちらは私が描いたものですが、こんなイメージで描いてみました

・世の中の分厚い塀でできたボーダーをなくしていけたら良いなぁ
・ボーダーがなくなったら、より輝いたり、豊かになる世界になるんだろうなぁ
・ボーダーが壊れた先で豊かさや、イノベーションが生まれたらいいなぁ

もうほとんど妄想の世界ですが、自分なりにストーリーを頭の中で作ってそれを絵にしてみました。どう考えたら良いんだろう?と最初は苦戦しましたが、自由に妄想してながら色を塗っているうちに楽しくなったきました。細かい言語化とかではなく、とにかくイメージをビジュアル化する右脳作業なので、普段とは別の脳の疲れ方をしました。

【パーパス策定ステップ2】自分と他人の絵を見ながらキーワードを抽出

各自、描いてきた絵を机に並べて、他の人の絵に対して浮かんだキーワードを付箋に書いて貼っていきます。私の絵の周りには、「不変ではなく変」、「破壊と創造」、「内側からボーダーが壊される」、「うねり(自然)と穴(必然)が混ざり合う」といったキーワードが他のメンバーからたくさん貼られました。

付箋のキーワードは「なるほど!そういう見方もできるな!」「そんなつもりで描いていなかったけど、たしかにそう解釈もできるな!」と新しい発見もあれば、「???」となんでそんな発想になるのかもらったキーワードだけでは理解できないものもありました。笑

絵の周りにキーワードを貼っていく

【パーパス策定ステップ3】ディスカッションで重要キーワードの抽出

次のステップは、ディスカッションです。自分で絵を描きながら自然に浮かんだストーリーを共有したり、他の人が貼ってくれた付箋のキーワードについて、どうしてそう解釈したのかを聞いてみたり、メンバーそれぞれの絵に対して意見を交換しました。そのディスカッションを通じて、「新組織のパーパスには〇〇というキーワードが大事だな」というポイントが徐々に明確になってきました。

5時間くらいかけてディスカッションして新たにでてきたキーワードは下記などです。

・イノベーションの推進
・核にあるものは変わらず形は変化していく
・パーパスの実現がパーパス=社会芸術家
・パーパスに共感する仲間を巻き込みムーブメントを起こす
・核にあるものは変わらず形は変化していく
・創造的な世界をつくるためには、変異(エラー)の量が重要

おそらく、「我が社の社会に対する価値はなにか?」「存在意義は何か?」という論点で議論していては、出てこなかったキーワードにたどり着けたのは、感覚や直感にしたがって一旦ビジュアル化したものを基にディスカッションをするというプロセスを踏んだからだと思います。

今回だけじゃ終わらないパーパス策定

今回の「絵を描いてパーパスの解像度を上げる」というステップはパーパス策定の最初のステップに過ぎません。ここから更に議論を重ねて。我が社の社会への想いや、実現させたい世界への野望が込められたパーパスを策定していきます。

今回は新組織(自由研究型組織)のパーパス策定をした日のレポートをしました。これからどんどんアップデートしていく様子をレポートするのでお楽しみに!

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