明るい職場は必要なのか?…そもそも「明るい職場とは?」…ものごとを疑うことも必要では! 【Humanize Voice ~ よしつぐの独り言…】
顧客先の会議で「明るい職場」と「活き活きとした職場」ということが話題になったことがあります。
「明るい」と「活き活きとした」は似たような感じですが、そこで話題になったのは、一見明るい?と思われる職場では、明るさを保つために意外と疲弊していることもあるという内容でした。
そこで言われる「明るい職場」は、みんなが協調して、働きやすさ・居心地を大事にしているイメージです。
しかし、明るさ?だけを求めると、場合によっては周囲に合わせている行為が多くなり、お互いの関係性を維持するために、衝突しないようする、当たり障りのない行動が増えているのかもしれません。
また行き過ぎると、お互いに注意できなくなり、小さな(大きな)ミスを見過ごすことも起こり得ます。
このような状態が本来の「明るさ」と言えるかは疑問ですが、波風を立てないようにパワーが働いていることはよくあることです。
さらに進むと、意識的ではなく無意識に、波風を立てないことに順応することも増えます。
一方「活き活きとした職場」のイメージは、個々人が切磋琢磨しながら、チームとしても個人としても目指すべき方向に進んでいるイメージです。
そこでは明るさだけでなく、時には衝突もあります。
ぶつかり合いながらも、互いに目指すべき方向を模索しながら、進みます。
健全なぶつかり合いができている所では、個々人が自信を持って、自発的に、自立していることが多いと言えます。
明るいと言えるかどうかわかりませんが、お互いの顔色や反応をうかがいながら、必要以上に立ち入らない所では、メンバーが逆に自信や安心感を持ち難いのかもしれません。
当然、維持する方向に力が働きやすくなります。
維持することは、悪い事ばかりではありませんが、変化が激しいと手詰まりになることもあります。
職場を明るくすることは大切なことですが、
「明るさの意味は?」
「何のために明るくするのか?」
「明るさが本当に必要なのか?」
そういった議論も今一度必要なのかもしれません。
みんなが「よい」と言っているものごとを、疑うことも大切ですね!
<ヒューマナイズ通信 2024.08.07掲載 一部修正>
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