【Humanize Voice ~ よしつぐの独り言…】 <バックナンバー 2018年1月-3月>
2018年1月から3月のバックナンバーです!
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町並が変わり続ける中で
<ヒューマナイズ通信 2018.03.22掲載 一部修正>
お彼岸の時期に墓参りに行きますが、実家近くを歩いていると、子供の頃は、急激に賑やかになっていった町も最近は少し寂れてしまったと感じることが増えました。
私の実家は、福岡市博多区板付にあります。
板付の町並みも、1970年代、小学校に入学した頃から急激に変わりました。田んぼしかなかった場所に、公営団地が建設され急激に人が増え始めました。小学校二年生の時には、新しい小学校が開設、そちらに移ることになりました。三年生の後半には、ほぼ毎週のように転校生が来る感じで、四年生の時には、二組だったクラスが三組に増えることになりました。新しい建物と共に人が増え始め、本当に集落が急激に変わる感じでした。ちなみに、10歳離れた弟が同じ小学校に通っていた時には、一学年十クラスの規模になっていました。
当時子供たちは、どんどん友達が増え賑やかにワイワイやってました(勿論、全員というわけではなかったと思いますが…)。しかし大人たちは、そうでもなかったようでした。今まで住んでいた人たちと新しく住み始めた人たちの間では、色々と衝突することもあったようです。当時一緒に住んでいた祖母が「まちが壊れていく」とつぶやいたことを鮮明に覚えています。
当時の変化は、「新しく発展している」と捉える人もいれば、「これまでのものが壊されていく」と捉える人もいました。見ている景色は同じですが、立ち位置が異なれば、当然思いも異なります。どちらかが合ってる・間違っているではなく、どこから見ているかの違いだと言えます。
組織やコミュニティで発生する対立・コンフリクトも、立ち位置の違いに起因することが多いと言えます。人が増え、町(組織・コミュニティ)が大きくなると、様々な背景を持った人が集うようになります。良いこともあれば、悪いこともあります。想いが強ければ強いほど、異なる価値観は受け入れ難いのかもしれません。
自分がどこに居るのか、また別の人がどこに居るのか、またそこに至るまでどういう経路で到達したのか、確認する余裕も欲しいですね。
変化が大きい時は対立も見えやすく、わかりやすいのかもしれません。逆に変化が小さい(少ない)と、対立が見え難く、わかりにくいのかもしれません。
人口が減っていく中で、見え難い対立が増えているのかもしれませんね。
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「好きなことを仕事にしたい」と言われても…
<ヒューマナイズ通信 2018.03.07掲載 一部修正>
有るのか無いのかわからない(笑)就職協定ですが、今年も就職解禁日を迎えました。毎年採用のお手伝いもしていますが、色んな波があります。既に人手不足の業界もあれば、これから人手不足になるのではという危機感に煽られ?かなりの売手市場状態になっています。売手市場だったり、買手市場だったり、追い風になったり、向かい風になったり様々ですね。
そうは言いながら、就職活動に臨む学生にとっては、例年との比較を言われても、毎年就活するわけでもないので、あまり意味が無いようにも感じます。要は、自分にとってどうかということが大切で、どんなに売手市場になっても(売手市場だからこそ)、迷い始める学生もいます。
よく「好きなことを仕事にしたい」と言われることがあります。悪いことではないと思いますが、個人的にはそもそも好きか嫌いか二つに分けられるのかという疑問があります。仕事に限ったことではありませんが、好きな部分もあれば嫌いな部分もあるのが普通ではないでしょうか。もっと言えば、経験したことが無いものに対して、好き・嫌いが判断できるのかという疑問もあります。
心身ともに拒絶反応を示すようなものは別ですが、経験することは貴重です。経験して、どう感じるのか?どう心や身体が反応しているのか?経験という刺激を受けて自分を見つめなおすことが大切です。勿論、本人の意思とは関係なく、巻き込まれるような経験(悲劇的な経験)もありますので、何でも経験というつもりもありませんが、意思が尊重される環境であれば、最初から、好き・嫌いをあまり決めつけないほうが、選択しやすいのでないでしょうか。
前述の通り、その時々の状況で、追い風が吹くことも、向かい風が吹くこともあります。当然どちらが良いと言うことではなく、いずれもメリット・デメリットはあります。そのメリット・デメリットをどう自分の中に取り込むかが大切です。風が吹くことと風を活用することは、また違ったことだと思われます。
色々考えることもあるかもしれませんが、職業選択に限らず、本当に好きなものには、あまり理由が無いような気がします。理由を探しているうちは、好きではないのかもしれません(笑)。後から好きになることもあれば、気がつくと好きになっていたということもありますね。
もう少し自分の感覚も信じていいのではないでしょうか。
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何をするにしてもベースは人
<ヒューマナイズ通信 2018.02.21掲載 一部修正>
気が付くと、「ヒューマナイズ通信」もvol.200、200回も発行しているとは我々も驚きです(笑)
折角の機会なので、弊社が大事にしていることを改めて記すと、ヒューマナイズ(Humanize)という社名には、「人間らしくなる」「人間らしくする」という意味を込めています。人を真ん中に考え、一人一人が有する可能性を信じ、人の持つ可能性を事業・社会の発展につなげることをミッションとして掲げています。
弊社が手掛けている事業の一つに「戦略的人材マネジメントの構築」というテーマがあります。経営や事業を進めていく上で必要な人(人の持つ力)をどうやって集めるかというテーマですが、大きく方法としては三つあります。
一つは、採用。二つ目は、人材育成。そして三つ目は、組織開発です。
採用は、外部から経営や事業に必要な人(人の持つ力)を調達する方法で、量的な調達でもあると言えます。
二つ目の人材育成は、一人一人の持つ能力を伸ばすことで経営や事業に必要な人(人の持つ力)を調達する方法で、内部からの調達、質的な調達でもあると言えます。
三つ目の組織開発は、採用や人材育成で集めた人の持つ力をいかにして発揮してもらうかということになります(※本来的な組織開発とは意味が異なる部分もありますが、個人的な解釈です)。
どれも大切なアプローチですし、どれが欠けても経営や事業に支障を来し、組織の推進力が弱くなります。組織の大小関係なく、採用・人材育成・組織開発をバランスよく考えることが必要です。特に三つ目の組織開発は、まだまだ様々な取り組みが期待できます。折角集まったヒトの持つパワーや可能性をどう発揮させるか、どう出力を上げていくのか、大きな課題です。
と言いながら、ヒトの可能性を信じるという視点に立つのであれば、「発揮させる・出力を上げる」ではなく「どうすれば、発揮する・出力が上がる」かを突き詰める必要がありますね(うーん、悩ましい・笑)。
最近は、様々な事業・プロジェクトをお手伝いする機会をいただいていますが、何をするにしてもベースはヒト、そしてヒトとヒトの組み合わせだとつくづく感じます。一緒に悩みましょう。
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流れを変えたい?リズムを変えたい?
<ヒューマナイズ通信 2018.02.07掲載 一部修正>
日頃、様々な年代や立場(ポジション)の方々から話を聞く機会があります。年代や立場に関係なく、調子が悪い、上手くいかないことが続いてると、「流れを変えたい」「リズムを変えたい」と言われることが多々あります。
流れを変えたい時に有効なのは、選択のリズムを変えることではないでしょうか。
いつもと違うものを選ぶ(いつもと同じものを選ばない)、一度選択機会を飛ばしてみる、いつもより早め(遅め)に決める等、選択のタイミングを変えるといつもと違った感じになります。不具合感も含め、いつもと違った状況や場面に遭遇する可能性が高くなり、必然的に流れが変わります。
さらに選択のリズムを変えるためには、変え方のバリエーションを増やすことが有効です。変え方のバリエーションを持つことが、選択の幅を持つということではないでしょうか。
大げさに言えば、人生、ライフワークも選択の連続です。ゲームではありませんが、選択によって現れるシナリオが変わってきます。勿論、出現するシナリオが自分の望むものかどうかはわかりませんが、違和感があれば戻してみるのも選択です。選択を少し変えるだけで意外と大きく変わることもあります。よく言われることですが、選ばない、選択を放棄することも選択の一つです。
そもそもどんなリズムが自分に合っているのかも、たくさんのリズムを経験しないと気づかないことなのかもしれません。これまで普通だと思っていたリズムが、結構違和感満載だったり、逆にこれまであまりいいリズムでないと思っていたものが実は合ってる…そんなことがあるのかもしれません。
たまにはリズム悪い自分も必要ではないでしょうか。
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ありのままに聞くことは難しい
<ヒューマナイズ通信 2018.01.24掲載 一部修正>
ここ数年、仕事でインタビューを行う機会が増えています。キャリアカウンセリングやフィールド調査、内容は様々ですが、インタビュー内容を録音しては、内容をふりかえる…そんな作業が増えています。
作業ボリュームとしても結構大変ですが、それ以上に精神的に落ち込むのは、自分のインタビューを聞き返すことです。何回やっても相手の話しを聞くことは難しいですね。深堀りできてなかったり、横滑りしていたり、内容を聞き返している途中で、恥ずかしくなったり、気持ち悪くなったり、腹立たしくなったり、精神衛生上良くない作業だと自覚してます。
さらに悪い癖いですが、聞き方が悪い場面が続くと、インタビューの内容よりも「どうしてあんな質問したのだろう、どうしてもっと聞かなかったのだろう」と進め方に意識が行ってしまい、録音内容さえきちんと聞くことができなくなります。やればやるほど負の連鎖に陥るという感じです。
いくつになっても、もしかすると経験を積めば積むほど、話をありのままに聞くことは難しくなるのかもしれません。そう言いながら聴く作業を続けているのは、聴いて始めてわかることや見えることがたくさんあるからです。聴くことで得られるもの、聴くことで相手も自分も変わり始めることが本当にたくさんあります。
誰かの身体を通して発せられた言葉は、どんな言葉であれ、そのタイミングで出てきたことに何らかの意味があると思います。正直に思いを写したものもあれば、思いを写したくなくて(隠したくて)出てきたものもあります。
いずれにしても何かに反応して現れたものであるので、できるだけ大きく全体を聞きたいですね。
もっとインタビュー上手くなりたいなぁ(辛いけど)…
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細かく(小さく)ピリオドを打つ
<ヒューマナイズ通信 2018.01.10掲載 一部修正>
新年早々取り組むべき?タスクを整理していると、いきなりとんでもない量のタスクが残っており、既に暗い感じです。年末に終わらせることを諦めて新年に持ち越しているだけですが、「塵も積もれば…」ですね。
未完了のものや積み残しされたものを目の前にすると、やる気がなくなります(人によって違うと思いますが、私はダメです)。
基本的なことですが、一つひとつ終わらせる「ピリオドを打つ」ことは大切なことです。ピリオドを打つと言うと、否定的な印象を受ける方もいるかもしれませんが、一区切りすることで始めて、次に進めることがたくさんあります。「終わった(完了した・コンプリートした)、そして次に進む」という感覚が大事ではないでしょうか。
働き方や仕事が多様化する中で「終わった感、完了感」を持たない(持てない)ままに進んでいることが増えているような気がします。マルチタスク化が進む中で、日常生活においても様々なことが同時並行で進み続け、終わったか終わらないかわからないままに過ごしていることが多いのではないでしょうか。
返事・返信一つにしても返ってこないと気がかりになり、心配になり不安になり、そして関係性が悪くなることもあります。組織やコミュニティにおいても未完了が多くなると、ストレスが高くなり、関係性が悪くなり、機能不全に陥りやすいと言えます。
今年は「学びほぐし・アンラーニング」をテーマとして掲げていますが、新しいものを積極的に取り入れるためには、既得のものを手放すことが有効です。柔軟性に乏しく他人の話を聞き入れようとせず頑固な私も、手放すことが苦手です(笑)。手放すことが苦手な人ほど、細かく(小さく)ピリオドを打つことが必要です。
全部でなくても構わないので、一つのステップにピリオドを打つことで、次のステップに進むことができます。未完了、小さな未完了を着々と減らすことによって、新たなチャンスに恵まれるのではないでしょうか。
一つの章を書き上げて、次の章に進む…そんな感覚を持てる仕事を増やしたいですね。
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