有益か有害か（発酵菌・腐敗菌）

発酵菌と腐敗菌は、微生物としての機能や役割が異なります。

発酵菌は、有機物を分解してエネルギーを得る過程で、代謝産物を生産することによって、食品の味や香りを改善し、保存性を高めることができます。例えば、酵母や乳酸菌は、食品や飲料の製造に利用され、チーズやワイン、ビールなどの製造に欠かせない微生物です。

一方、腐敗菌は、有機物を分解して、有害な物質や臭いを発生させることがあります。腐敗菌によって食品が腐敗すると、食品の品質や味、栄養価が低下するだけでなく、健康に悪影響を与えることもあります。

また、発酵菌は通常、人間や動物の体内にも存在し、腸内環境を整えるなどの健康効果があることが知られています。一方、腐敗菌は、体内に侵入することで感染症を引き起こすことがあります。

簡単に言えば、発酵菌は有益な役割を持ち、腐敗菌は有害な役割を持ちます。