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ミンちゃんとディナー
〜23歳の2月26日〜
ミンちゃん。婚活バーにジーパンとパーカーで来るような女の子だった。彼女は自分改革をするために婚活バーに挑戦し。それを起点にボディメイクやファッションチェンジをかなり頑張っていたようだ。
あれから約半年。彼女から久しぶりに連絡が来て、この日はディナーをすることに。いったいどんな変化をしたことやら。楽しみでしょうがなかった。
18:00
隠れ家のイタリアン。そこに登場したミンちゃんはメガネをコンタクトに変え、スカートを履いた淑女となっていた。おもかげはある。とてもあるが、ジーパンにチェックのシャツで出かける彼女はもういなかった。
ちなみに僕もその頃、半年で10キロの減量に成功し、ジャケットを着るような男になっていた。お互いの変わりぶりを、お互い労い、讃えあった。ここまで長かったね。でもまだまだだね。頑張ろうね。そんな感じ。
僕はどちらかと言うと女の子と付き合いたいという不純な理由で変化したが、ミンちゃんはそれは目的ではない。なので、彼女の方がどちらかと言うとストイックな印象を受けた。そんな中で、彼女は2人ほど言い寄られている男性がいるという話もしていた。
当の僕は異性を目的に変化しているためか、言い寄られることもなく、行動に対して、ついでに女性がなびいてくることはない。なんだか自分が残念な奴に思えていた。
酔いのせいか、気がついたら僕はナンパについて饒舌に語っていた。もはや残念な奴、極まれりだった。それでもお互い共に変わろうとした同志ゆえに、どんな話でも肯定的に聞いていた。
お互いテンション高くなっていたので、店を出たら2人で拳をぶつけ合い
次会う時はもっと良い女(男)になろうな。
と言って解散した。
何というか、二年後にシャボンディ諸島に行くテンションで別れた。
お互い変化を誓い合った仲間だし、恋愛対象とかでは無かったけど。なんかこんな仲間も良いと思った。
その日はポケットに手を突っ込んで帰宅した。なんなら、空を見上げてた。まったく星座の名前はわからんけど。でも、そんな自分に酔っていた。
次回記事↓
「ナンパをした記録3」
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