洋画における「像」、ベスト3
1位 「アルゴ探検隊の大冒険」(1963年)のテイロス
ギリシャ神話に基づく物語。黄金の羊の毛皮を求めて、ジェーソンら一行は、帆船「アルゴ号」に乗り、旅に出る。
そこで立ち寄ったブロンズ島で、水と食料以外は、持ち出しを禁じられていたのに、財宝の眠る倉庫から、一部を盗み出してしまった。
すると、見張り番の青銅の巨人テイロスが、眠りから覚め、やわらギギギと音を立て、動き出す。レイ-ハリーハウゼンの特撮映画の中で、このテイロスが一番好きだ。
アナログで、錆びた金属をきしませて、ぎこちなく、ゆっくりと動く。
台座から立ち上がって、一瞬よろけ、台座に寄りかかる動作が、たまらなくいい。細かいね、レイは。
山の間からぬっと現れるテイロスもシビレル。レイ-ハリーハウゼン、職人の技だ。
「ベン・ハー」の銅像や、「エイリアン」の異星人とは違って、動いてくれるのが、ファンにはうれしい。