「運命」を決めた瞬間、ベスト3(洋画)

同1位 「ベン・ハー」(1959年 ウィリアム・ワイラー監督、主演チャールトン・ヘストン)

 人生は、思いもかけないことで運命が大きく変わる。
 たかが屋根瓦で、ユダヤの豪族一家は、不幸のどん底に突き落とされた。 町中で新総督の行進中、ベン・ハー(チャールトン・ヘストン)の家族が屋上で見物中、屋根瓦がずり落ち、行列は大騒ぎとなった。
 反乱を企てたと見なされて、一家は瓦解、ベン・ハーは奴隷の身となり、母と妹は行方不明。
 軍司令官の旧友メッサラは、ユダヤ人政策で協力を拒んでいたベン・ハー一家を見殺しにした。
 あの時、屋根瓦さえ落ちなければー。
 しかし、メッサラは屋根瓦事件がなかったとしても、ユダヤ人政策を進め、己れの支配力をより強化するため、ベン・ハーの弱点を狙い続けたことだろう。

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