「死」に向かう男たちベスト3(洋画)
3位 「ルードウィヒ」 ルキノ-ヴィスコンティ監督。
幸せな時間という点では、リンダーホーフ城のビーナスの人工洞窟で、池に白鳥を模したボートを浮かべて、悦にいるルードウィヒは、ディズニーランドを貸し切って遊ぶ、在りし日のマイケル・ジャクソンの姿とダブる。
国費を浪費して、三つ城を作り、ワーグナーのパトロンになり、更に金を使い、男色に走り、遂には側近から愛想つかされ、パラノイアと診断。廃位に追い込まれた。
好き放題やって、それでも人生が楽しくなかったのでしょう。そうしてこの世に自分の居場所がなくなった。
一方、「華麗なる賭け」の金持ち実業家トマス-クラウンは、人生を楽しむために完全犯罪を実行し、束の間の満足感を手に入れる。
その結果トマスクラウンの心境はどうだったのか?主題歌の「風のささやか」が教えています。
男が「死」へ向かうのは、次の夢が描けないからですかね。