「運命」を分けた瞬間、ベスト3(洋画)

1位 「ゴッドファーザー」(1972年 コッポラ監督 マーロン・ブランド アル・パチーノ出演)

 父親ヴィトーの殺害未遂後、復讐に燃えるコルレオーネ一家の三男マイケル(アル・パチーノ)は、麻薬密売人ソロッツオ、マクラスキー警部とレストランで会談することになった。
 マイケルは、トイレで指紋の付かない拳銃を手に入れると、テーブル前で躊躇なく2人を射殺した。
 この瞬間、アメリカ海兵隊の英雄であったマイケルは、実質的に父親のマフィアのメンバーになり、警察や対立するマフィアを敵にまわし、裏社会を生きる運命を自ら選んだ。この映画の中で、最も重要なシーンだ。
「俺は、自分で、自分の運命を決めた」
マイケルは、そう思ったかも知れない。
 「撃った後、拳銃をその場に捨て、客と目を合わさず、ゆっくり外へ出ろ」
 事前の打ち合わせで、ファミリーの仲間から言われた通りにした。
 緊張のため顔は、紅潮していたが、マイケルは、落ち着いてやり遂げた。


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