映画エッセー 「桃井かおりは最強だ」
映画 「疑惑」(1982年 野村芳太郎監督)
あのぬちゃ~とした話し方。話すスピードも独特だ。本音でいきなり、ぐさりとくる。相手のことなど考えない。
ブスなのか、美人なのか、わからない。(失礼。もちろん美人です)
登場人物が全員、球磨子のペースに振り回される。これぞ桃井かおりの真骨頂!
一方、組む相手は、これまた尖った国選弁護人の岩下志麻。二人の丁々発止のやり取りは緊張の連続だ。
物語は意外な結末を迎える。(さすが松本清張)
ラスト、自分の弁護士である岩下志麻の白いスーツを、球磨子は赤ワインでビジョビジョと汚してゆくシーンは、圧巻。(キレるか岩下志麻?)
本作品は彼女のキャラを最大に活かしていて、内容も含め私の邦画ベスト10内に入る。
ロサンゼルス在住の彼女は、山火事のニュースでは、なんとか無事のようで、安心した。
CMだけでなく、また映画でキャラを爆発させて欲しい。