洋画における「像」ベスト3

3位 「ベン・ハー」(1959年 ウィリアム・ワイラー監督。チャールトン・ヘストン主演)

 10代の時、初めて「ベン・ハー」を映画館で観て、壮大なドラマにいたく感動したが、それとは別に子供心に長く記憶に残ったシーンがある。
 クライマックスで、復讐に燃えるベン・ハーと旧友メッセラが戦車競技場で対決するシーンだ。
 ポスターでも有名なその競技場には、あごひげをはやした巨大な男の「像」が、左手に剣のようなものを持ってしゃがんでいる。この「像」に心を奪われてしまったのだ。 
 大魔神のように、あの巨人の像が動き出し、立ち上がってくれないかな、なんて夢想したものだ。

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