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メルマガ創刊20周年記念イベント(後編)

当事者パネルトークに大反響

【アンケート回答-2日目】

 第1部については、私は前々から丸山さんのことを良い意味で「支援者の皮をかぶった当事者」だと思っていましたが、今回の記念講演を聞いて、最も当事者の思いを理解している支援者であることに変わりはないと思いました。(以下略)

 丸山さんの文章は時々読んでいますが、もっとこまめにチェックして、自分自身が何をテーマにして生きていくのかを考えたいです。

 第3部のみなさんのトークがとてもおもしろかったです。(略)勝山さん伊藤さんの主張の根っこには、「一部の人ではなくみんなが救われるためにはどうすればよいか」という考えがあると思うのですが、丸山さんや林さんもそう思っていらっしゃるだろうし。ひとりひとりへの直接給付、私も賛成です。

 (略)3部の勝山さんの発言には衝撃を受けました。これから始めようとしてる活動が、ただの自己満足になってしまうのではないかという気持ちにもなりました。

 第3部での勝山さん伊藤さんの問題提起が興味深かったです。不登校ひきこもり界隈の団体が政治や行政に取り込まれてゆくことについて。政治や行政に働きかけのできる団体が働きかけることによって現状をよくすること、団体の人たちが利益や支援を受けられたり、それにつながれることはもちろんよいことだと思います。しかし、それに留まらずに政治(特に政権与党)や行政の意向に沿った方向に動いてしまって、教育の保守反動化や福祉予算の削減と用途限定(勝山発言の「アメとムチ」「5%のみに恩恵」)に結果的にではあれ加担してしまうのは、多くの人たち(特に恩恵から外れる95%の人たち)の不利益を増やすことになるのでは? (以下略)

 当事者パネルトークが面白かったです。法律の話がでていましたが、教育機会確保法は、不登校の親の会等では、よくできた法律という受け止め方です。けれども、今日のお話では、フリースクールへの資金援助がないというマイナス面もあるのだと知りました。もっと正しく知っていくことの必要性を感じました。

 4人の方の話が、だんだん盛り上がってきて、楽しくなりました。意見の違いをきちんと出し合える関係性って、いいなぁと憧れます。(以下略)

 勝山さんの忖度のない発言が素晴らしく、まさに、不登校やひきこもりの多数派のお考えを代弁された素晴らしいセッションでした。理想的な社会を描く勝山さんとリアリティを追求する林さんのお話の続きを聞いてみたい。

 当事者にお金を渡すべきというところがよかった。地域活動支援センターの障害者を集めてむちゃくちゃしてる運営をみたので不満に思う。市とNPOが手を組んで福祉を貧しくしてる。勝山さんの話が良かった。

 第3部が想像を越えて興味深かったです。(略)当事者の声を聞いて欲しいと行政に望むのは正論ですが、果たしてその当事者の声そのものがいかなるものなのか、様々なのは当然としても、もう少し当事者間でも意見交換し煮詰める必要があるのでは、と思いました。行政に関わってもらいたくない、という声の掘り下げの必要を感じました。後は『なぜ、親は我が子が不登校・ひきこもりになった時に、相変わらずパニクるのか?』問題も、改めて追求したいテーマだと思いました。丸山さんの尽力で課題が炙り出され、良いイベントになったと思います。(略)

 進行などややゆるゆるの感じがありましたが、聞いている方はかえってリラックスできたようにも思います。(以下略)

 当事者の方々のご意見を聞いて、支援者の活動とずれがあるように感じました。パソコンを使えない老いた親は、どうすることもできません。

 1日目2日目通して、丸山さんの話された、当事者の願いと思いの両方をバランス良く汲み取っていかなければ上手くいかないという内容が印象にのこりました。なるほど、私が仕事に着いた時にうまくいかなかったのは、希望の方に偏りすぎていて、自分の思いを置き去りにしてしまったからなのでしょう。

初出:メールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』第255号(2021年11月25日)

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※1年前のここに書いた、ヒューマン・スタジオ設立20周年記念イベントの1年後、2022年11月上旬に開催した「ご20会」。特に後編に収録した2日目の「第1回ヒュースタ超会議」へのアンケートの回答から、勝山実氏の発言がいかにインパクトを与えたかをお感じになられたと思います。

※来たる19日(土)にオンライン併用開催する「第3回ヒュースタ超会議」には、勝山氏が新著『自立からの卒業』を引っ提げて再び登壇。私と共通の古い当事者活動仲間でもある当事者会「STEP」世話人の近藤健氏を交えた3人で、より今日的なトークを繰り広げます。ほかでは聴かれないエキサイティングな議論が展開されること請け合い。不登校やおとなひきこもりに関する昨今の動向をお知りになりたい方は、 ↓ の各記事をご覧のうえぜひご参加またはご紹介をお願いいたします。

※その1週間後、26日(土)の夕方、同じ横浜市北部で「ひきこもりを考える会」というイベントが開催され “元ひきこもりと元福祉職” という漫才コンビによるプログラムのあとのパネルトークで、私がパネリストをつとめます。ご来場いただける方はぜひご参加ください。また、こちらも必要と思われる方へのご紹介をお願いいたします。


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丸山康彦
不登校・ひきこもりに関する研修費に充て、相談支援のスキルアップと充実したメルマガ掲載文執筆に還元させていただきたく、よろしくお願い申し上げます。