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あなたの頑張りを見ている人がいるっていう話

 推しの美容師アシスタントさんたちが面白い話をしていたので、みんなにぜひ共有したい。

 私はカットモデルをやっていて、推しのアシスタントさんから「カット前に一度髪の状態を見たいから来てほしい。トリートメントサービスする」と言われたので、ウキウキ行ってきた。

 そしたら、今までアシスタントさんだった人がテストに合格し、スタイリストに昇格していた。

 私の推しは、昇格した人に「何で私は駄目なんだろう」と相談していた。

 昇格した人も「何でか私にも分からない。でも45分でロングからマッシュショート(試験の課題)は絶対に切れない…何か他のものを見てるんだと思う。」と言っていた。

 更に、「あと、私は制限時間が終わっても、カットに納得がいかなかったら切り続けた。点数にならなくても自分が納得するまで切り続けているところを見ている試験監督がいた。それが良かったのかも。」と。

 実は前回の試験のとき、私も昇格した人が、試験が終わって点数にならなくても、自分が納得するまで切り続けているのは気付いていた。
 私の推しが、試験時間が足りず切り終わらなくて、「あ〜〜!間に合わなかった!」とか「終わらなかった!」って言いながら切るのをやめたとき、「おいおい、切るのやめちゃうの?自分の納得行かない髪型で客を放り出すんかい」と思っていたので、余計に対比が目立ったのだった。

 まあカットモデルなんて、どんな髪型にされても文句は言えないんだけど、次の予約があるからって時間になったら途中でハサミを置く人と、最後までしっかり仕上げてくれる人と、どっちのスタイリストに頼みたいかって言ったら明らかだよね。

 もちろん45分でどれだけの技術を出せるか(いかに短時間で客を回せるか)って言うのは見ているだろうけど、スタイリストとして美容師としてお客を任せられるかどうか(お客の満足度が高いかどうか)っていうのも見られていると私も思う。

 テストを受けることに必死だと冷静に分析できなくなって躓きやすいけど、私の推しが、「試験時間が終わっても頑張るあなたを見る目がある」ことに気づいて、より打算的に、広い視野を持って取り組んでくれるといいなあ。本当にカットのセンスのある子なのよ。


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