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12、抗がん剤治療⑤


5回目
cvポートの手術と治療
この時の私は
メンタルが乱気流のようだった

※前回の記事は
こちらからどうぞ!



局所麻酔が嫌い

午前に入院手続きを済ませて
午後からポートの手術

看護師さんの話では
1時間程度で
終わる予定と聞いていたのに
2時間弱かかった

腕に局所麻酔をしても
かなりの激痛で
思わず泣いた

手術中の会話とか
耳に入ってくるのも嫌だった
あの時の担当医の言葉は
きっと忘れないし
時々思い出しても苛々するくらいだ

全身麻酔にしてほしかった



術後に傷口から出血

手術後、ガーゼを当てていたが
血が滲んできて
大きめの絆創膏を貼り付けて
様子を見る事になった

ゆっくりと沁みてくる血が
見ていて怖くなって
また不安になる

かたや冷静な自分もいて
最初の時と、出血が増えた時と
スマホで写真を撮って
看護師さんに見せて報告していた

その際に
『患者記録カード』を渡されて
何かの時に
すぐに出せる様にしてねと言われ
財布に入れておくようにした


抗がん剤でポート使用

ポートも出血が止まり
状態も安定してきたので
早速ルートもポートに刺して
使う事になる

その時に刺された痛みが
予想以上で
痛!って大きめの声が出た…

その時の担当の方が
研修医さんで
男性で力加減も強くて涙目…
でも研修医さんも
ルートが初めてだったのか
緊張して腕が少し震えていたね

あの時の研修医さん
今も頑張ってるかな??


手先の痺れが増えた

指先と足先の痺れは強くなって
薬を飲んで対処
※タリージェとメチコバール

痺れの影響で
ちょっとした段差で
躓いたりして危なかった

しかし
タリージェの効き目が強くて
めまいや立ちくらみが出て
中止になる



頭皮がツルツルになる

この頃には
すっかり髪の毛はなくなり
ツルツル頭になった

帽子は外出時のお供で
髪の毛がないと
見た目の自信が持てないから
外出する気にもなれず

見た目が痩せて
帽子にマスクにメガネで
明らかに不審者の雰囲気で
周りの目が気になって落ち込む

あの頃の私は
いつもネガティブでどん底だった


また輸血した

ヘモグロビンがまた下がってしまい
4時間かけて輸血する

輸血するって
個人的にいいイメージがないが

とても大切な事で
きちんとした治療であるからこそ
私は生きてるし
現在、心から感謝している


パネル検査

主治医から
明細胞癌の場合は
抗がん剤が効きにくいため

今後は臨床試験や
患者申し出制度を利用して
次の治療を検討する事もできると
治療前に一度話があった

その為に遺伝子パネル検査が
必要になる事

検査費用は『20万円』

検査で確認後、転院して
専門病院で治療になると言われた

私はパネル検査を受けなかった

理由は転院するストレスや
薬の副作用などで
もうこれ以上
体に負担をかけたくなかった

苦しみたくなかった

この選択が正しいのかどうかは
今はまだわからない


ここまで読んで頂き
ありがとうございます!


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