「高度かつ膨大な専門知識」を頭の中に入れるための大人の学び方について
こんにちは。人財育成コンサルティングのプロフェッショナルの平井です。今回の記事では、「近年、専門知識は膨大で高度になっている」ということと、「そのため、人の能力開発が新たな段階に入っている」ということについて書かせていただきます。
1.70年代当時の企業会計ページ数が現代のものと驚愕の差に?!
⑴企業会計原則のページ数が飛躍的に増加
私自身、専門学校や大学で企業会計を教えてきたので、企業会計(特に財務会計)を題材にして、
「時代を追うごとに専門知識は高度化し、かつ膨大になっている」
ということについて、ちょっとご紹介させていただきます。
財務会計の分野では、会計処理や表示などについて「ルール」が設けられており、そのルールを規定しているものが「会計基準」となっております。
この会計基準を集めた「会計法規集」というものがあるのですが、1971年当時の「会計法規集」は「398ページ」でした。
では、現代は何ページなのか?
2021年ですが、なんと!「1457ページ」なんです!
71年と比較すると、3倍にもなっていますね。
そう、つまり、企業会計1つとっても、このように専門知識が膨大でかつ、高度化しているのです。
⑵ だいたい1分野の専門知識で事足りることはない
上記のことを読むと、もしかすると、「1457ページ頑張って学べばなんとかなるか」と思われた方もいるかもしれませんが、企業会計1つとっても、「財務会計」だけでは足りず、
「管理会計」「経営分析」「ファイナンス」「法人税」「所得税」「会社法」「金融商品取引法」「経営学」といった他の専門知識と繋がっているため、これらも学ばないと、本当の意味で「財務会計」は理解できないとともに、実務上のお仕事では使えるものになりません。
2.ドリル学習や雑学のような知識では現場で活かせる知識にはならない
⑴ 小学生のときからやっているドリル学習ではアカン
私が人材育成事業をやっていて強く感じるのは、多くの人たちが「反復」という、いわゆるドリル学習に終始しているという点です。
例えば、算数の「分数」を学ぶとして、その場合でも「解き方」を練習しますよね?
でも、現実場面でそのような「分数」を活用できる知識の習得という点では、このような学び方では足りません。
もう一歩、踏み込んで「分数とは何か?」「どのような場面で使えるのか?」といったことを「自分で考えて」学びを進めていかなければなりません。
そう。まさしく、AIの登場や通信、IT系の技術進展などで高度化する現代社会において、昭和時代の「ドリル学習」ではまったく足りないです。
⑵ 業績の悪い会社の社長の共通点とは
上記の話を聞くと、「いや、私は学生ではないので関係ないか」と思われた方もいるかと思います。
しかし、そうではありませんよね!
社会人になってからの方が、本当の勉強、学びをしなければならず、「高い専門性の知識」を習得しなければならないという人も多いはずです。
ちなみに、私が人財育成支援として、幹部研修や新入社員研修でお話しする決まり文句というのがあります。
それは、「業績の悪い社長の共通点は何か?」というものです。
あなたは、この共通点はなんだと思います?
答えは「メモを取らない」です。
私が公認会計士事務所時代にコンサルティング業務で色々な会社にいってアドバイスをしていたのですが、業績の悪い会社の社長は「メモを決して取らない」という共通点がありました。
メモを取らないから、頭の中で整理されず、腑に落ちて理解できない。だから、行動に移されることはなく、業績が悪いまま、ということなんですね。このことはビックリするほど、全社長に共通していました。
3.人の能力開発は新たな段階に入っている
⑴ 旧来の座学ではなく、3点セットの新たな学び方
人財育成のプロフェッショナルとして、私が長年の研究と実践で培ってきた人財育成のノウハウがあります。それは、次の3つです。
第1:アクティブ・ラーニング
第2:反転授業
第3:学習法略
⑵ 人の能力は新たな段階に入っている〜シミュレーターを活用する最新の能力開発
あなたも経験したとおり、先生が黒板で永遠と講義をする旧来の座学は非常に学習効率と効果が悪いですよね。
私は、人財育成の専門家として、この点を改良し、効果的で効率的な学習ができる手法として、
まず、「アクティブ・ラーニング」を活用しています。今回の記事ではこの点をピックアップして書きたいと思います。
これは、独自開発した「ビジネスゲーム」を使って、会社経営を疑似体験していただきながら、経営の視点、経営戦略、経営数字やチームビルディングなどを身につけていただくものですが、
「やりながら学ぶ」「体感的に学ぶ」というという点で、非常に効果的です。
そして、何より、「経営シミュレーション」をするため、自己の経営判断などを「1つ上から俯瞰して」見ることができます。これは教科書による座学や実演では決して学べない、シミュレーター法だからこその学びです。
そう、まさしく、人財育成、学び方、人の能力は時代の変化に応じて、次のステップに進んでいるのです!
⑶ 会社の未来は「人」が創る!
ここまで、「人の能力開発は新たな段階」に入っていることを書きました。
ところで、あなたの会社の「利益」や「企業価値」は誰が生み出しているのでしょうか?
いま話題の自動生成AIでしょうか?
それもとも、ITの技術や生産設備、保有不動産でしょうか?
もう、わざわざ聞くまでもありませんね。
そうです、「人」です。
「人財」「人的資本」こそが会社の利益の源泉です。
このように、会社の未来は「人」が創ります!
士業やコンサルタントの先生ではなく、社内の人財です!
ぜひ、会社の経営でなかなか成果がない方や、人財不足や人財育成でお困りの方、事業の将来性が不安な方などは、お問い合わせください。「人づくりは、国づくり」そして「会社づくり」の精神で人財育成に従事しております!
今回の内容は以上です!
自己紹介の記事はこちら
お問い合わせ先→hirai@m-cass.co.jp