SF型とNF型の感動の仕方
先日イブリースさんのこちらの記事を読み「SF型は24時間テレビに感動しやすい傾向にある」というのを見て思った事があります。今では24時間テレビの闇がYouTube等で暴露されたりしてSF型の人であってもあれを見て感動する人はほとんどいなくなっていると思いますが、ここにNF型との本質的な違いを見た気がします。NF型もSF型と同じく感動物に弱い傾向があるように思えますが、
「SF型とNF型では感動するポイントが違う」
という事が言えるでしょう。
具体的にはSF型は結果・成果に感動するのに対しNF型はその過程やストーリーに感動する傾向があると考えています。
例えばディズニーの有名作『ピノキオ』は感動的なストーリーですが、SF型は「おじいさんを助けるために死んだピノキオが魔法によって生き返っていつまでも幸せに暮らした」という結果に感動するのに対しNF型は途中道を踏み外しながらも反省し精神的に成長するピノキオやそれを許し成長の機会を与えたおじいさんや女神の優しさに感動する人が多い気がします。私のNF型の友人が「ピノキオからは『失敗するのがダメなのではなくそれを反省してどう立ち直るかが大事』だという事を学んだ」と言っていましたが、まさにそういう類の感動でしょう。ちなみに私はディズニーの中ではライオンキングと美女と野獣が好きですが、あれも主人公の精神的な成長が見てとれますよね。ああいう主人公がストーリーが進むにつれて成長していく話大好きです。
話を戻すと、24時間テレビには確かにSF型が好みそうな要素が含まれています。「障害者が障害を乗り越え何かを達成する」という結果として目に見えてわかりやすいコンテンツが彼らを魅了させたのでしょう。T型の人はこの手の番組にそもそも興味を示さなさそうです。ST型の人はそもそも弱者に関心が無さそうだしNT型は「そんな事に金使うならもっと本人のためになる事に使えよ」と考えるでしょう。
ではなぜNF型は24時間テレビに感動しにくいのでしょうか。それはNF型が背景やストーリーを読み込むからです。「あの人は本当に◯◯をやりたくてやっているのだろうか?」「あんなにしんどそうにしてまで本当にやり遂げたい事なのか?」など裏側にある事を延々と考えるため当事者が気の毒に思えてしまう。あるいは「困難を乗り越える障害者」を感動物の題材に使っている事自体に薄っぺらさを感じているかもしれません。
逆に言えばNF型は結果が良くなかったとしても、そこに登場人物の成長や温かみがあれば感動しやすいのではないかと思います。SF型がそういう作品を見た場合感動よりも「なんて残酷な」と感じるかもしれません。
まとめ
以上のようにSF型とNF型では感動するポイントが違うという考察を書いてみました。元々S型が目に見える(五感を通して得る)結果や情報を取り入れるのを好むのに対し、N型はその背景や関係性を重視して情報を得るのを好むという傾向がここでも見て取れます。だから同じF型でもSF型とNF型はわかり合えにくいのかもしれません。あくまでも素人が書いた考察なので参考程度に…間違っている部分等あればやんわり指摘していただけますと幸いです。