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「普通のカップヌードル」そう言わざるを得ないジレンマ【にほんご迷子⑦】

カップヌードルを久々に食べたがやはりウマい。日清以外の「カップヌードル型」のカップ麺とはレベルが違うとつくづく思う。

ここで言ってるカップヌードルとはカレーでもシーフードでもない、いわゆるノーマル(?)醤油味(?)のカップヌードルだ。

つまり私は「カップヌードルシリーズ」を久々に食べたのではない。

普通(?)の醤油味(?)のカップヌードルを食べてつくづくウマいと思ったのだ。

なぜ(?)を使っているかというと、

「日清カップラーメン」の商品名には、醤油味とも、ノーマルとも、一切記載がないからだ。

つまり、カレーでもシーフードでもない一番スタンダードな「カップヌードル」を表す言葉は、「カップヌードル」以外にない。

これは言葉としてかなり不便だ。




例えばスーパーでカップヌードルが特売品になるとする。
期間限定の味とか、定番品以外は対象外の場合が多いので、チラシや店内POPの表記はこうなってしまう。

日清食品
カップヌードル
レギュラー・カレー・シーフード
各118円

日清食品は「レギュラー」などと一切言ってないのに、
これをいれないと、対象商品がカレーとシーフードだけになってしまう。
「ノーマル」・「スタンダード」に置き換えても同様だ。

違和感があるので、「味」にしてみる

日清食品
カップヌードル
しょうゆ・カレー・シーフード
各118円

あの唯一無二の味を「しょうゆ」と表記するのはどう考えても無理があるが、実際スーパーではこの表記をみかける。

日清食品の方々は怒りを感じないのだろうか。

正確を期すなら以下にすべきだろう。

日清食品
■カップヌードル
■カップヌードルカレー
■カップヌードルシーフード
各118円

こうすればいいのだが、言葉を扱う身として、ここまでの重複は、なにか負けた気になる。



どちらにせよ、口語においては

「普通のカップヌードルを久々に食べた」

と言い続けるしか方法はない。

日清さんにも考えて欲しいと思う反面、伝統の名称を変えて欲しくもない。

なので結論どうでもいい。

自分は『普通の』カップヌードルを食べて幸せを感じる。

それだけで十分だ。






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