最近読んだ本|作家刑事毒島
買ったところ
電車に乗って東京に出かけた時、立ち寄った本屋さんで表紙のイラストと著者とタイトルが魅力的なだったので購入。レジでたくさんのカバーの中から水色を指定してカバーをかけてもらった。肩や腰がガチガチになる程の重いリュックを担いでいたから、荷物が増えるのはいかがなものか少し後悔もした。でも旅先で本を買うのは素敵だ。いつか読んだ小説の主人公もやっていた。
読んだところ
その日宿泊したホテルの部屋で。チェックインしたあと、駅前のパン屋で買ったパンを食べながら読んだ。「旅先で本を買うなんて。捨てて行くことはあっても買うことはない」と旦那さんからは信じられないとコメントされる。
帰宅後もお家で読んだ。食事しながら。お風呂で。リビングで横になって。
本があるところ
テレビ台の下に348ページと349ページを開いて伏せてある。何度も繰り返し読まれている途中で、そこに置かれたままで、長い夏を過ごした。短期間で繰り返し読んだから結末まで完璧に覚えている。焦って続きを読む必要もなく、348ページと349ページが開かれたままの水色のカバーは毎日テレビ台の下に置かれていた。
結局のところ
作家刑事毒島に挟んであったしおりは、今もまだ机の上に立てかけてある。少し不気味でシリアスなそのイラストをなぜか毎日眺めている。著者のお名前と自分の名前を重ねて、ほんの少し似てるその名前の活字を見て改めて良き名だと思う。