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ゴルフには遠近両用メガネは向かない?
遠近両用メガネを含めた累進レンズを入れたメガネは老眼世代にはとても便利なアイテムです。眼科医の私も50歳手前からは夕方になると近くが
見えにくくなり、遠近両用のメガネのお世話になっています。このメガネをかけると遠くから近くまで快適に良く見えるので、とても重宝しています。近くを見るときに眼鏡を外したり掛け替えたりしなくてもいいのは、本当に快適です。
で、今回のテーマのゴルフ。患者さんの中にもゴルフが大好きな方がいて、ゴルフの時の相談を受けることもあります。あるとき新しく作った遠近両用レンズの入った眼鏡だとゴルフで打つときボールがよく見えないとのことを言われました。
ゴルフのアドレスの時には視線を下方に動かしてボールを見ます。そして遠近両用レンズは視線を下方に動かすと近くにピントが合うレンズ設計になっています。そのため遠くのボール(足元の1.5m先は遠くになります)が遠近両用レンズの近用部分で見ることになり、見えにくくなってしまいます。
これは中近両用レンズでも同じです。
ゴルフは視線を下方に落としボールをじっとみて打つという競技です。ちょうどその目の使い方は遠近両用レンズだと近くを見るときの目の使い方になるんですよね。1.5m先のボールをしっかり見たいのに、近くを見る度数が入っている。なのでゴルフと遠近両用のメガネは相性が悪いのです。ほんとはゴルフでもスコアを記入する時には遠近両用レンズの近用部分にサポートしてもらえると便利なのですがね。
というわけで、普段遠近両用のメガネを愛用している人もゴルフの時は、遠近両用のコンタクトレンズとか、単焦点の眼鏡に変えてゴルフを楽しみましょうというお話でした。