私の腸のお話☆
10代の頃、ちょっとした事がきっかけで、
過敏性腸症候群になってしまった。
自分のお腹をコントロールしようにも、できなくて1度だけ町の小さな精神科病院に行ってお薬をもらったんだけど、これでは治らないと、若い私は、まともに服薬もしなかった。
ドクターは病気ではないんだよと言っていた。それが少しショックだったのだ。
こんなに悩んでいるのに……と。
お薬で治るとは思えなかった。
そして、15年以上悩まされた。
どうしてか、わからないけれど娘が生まれてから自然と治った。
ただ、今度は重症なメンタルの病気になってしまったのだけど。
メンタルが病んで体も病んだら家族に迷惑がかかるとダイエットに励んだ。
メンタルのお薬の副作用で私の体重は凄いことになっていたのだ。
めちゃくちゃ太った。
血圧も130を軽く超えていた。
これではいけないと、
ウォーキングなど運動をしたり、食事制限をして、40kg以上痩せた。血圧も下がった。
だけれど、波があり、痩せたり太ったりを繰り返した。
保健師さんに人間ドックをうけたほうがいいですよと言われ街の総合病院に人間ドックをうけに行った。何年か通ったのだけどある年、検便がひっかかり、大腸カメラで検査することになった。
腸に食べ物が残らないように1週間前くらいから病院からなるべく食べてはいけないと言う物を食べないようにして気をつけて検査に挑んだ。
当日は下剤とお水を交互に飲んでトイレに通い腸の中を綺麗にすることになった。
私の他に数人、検査をうける方がいた。
お尻からお水だけが出るようになったら、看護師さんからOKがでる。
数人で代わる代わるトイレに入った。
そしてお尻からお水だけが出るようになってOKが出た。
いざ検査へ。私はあまり緊張していなかった。
昔から過敏性腸症候群で悩ませられたし、
胴長の私は人より腸が長くて何かみつかるかな?とは思っていたけどドクターや看護師さんを全面的に信用していたので落ち着いていられた。
カメラを挿入されて看護師さんが私の身体を押さえる。奥までいくと、やはり少し痛みがあった。「イタタッ!」と言うと看護師さんが私の体を押さえつけた。ふいに看護師さんが「血圧は、いつも低いほう?」と訊いてきた。私は「はい」とだけ答える。
私は頭の中で、普通の方は緊張で血圧が上がるものなのかな?と、ぼんやり考えた。
そうこうしているうちに検査は終わった。
しばらく、待っているとドクターから、お話があった。
ドクターは私の腸の中の写真を見せてから、(自分で言うのもなんだけど綺麗だった)一言「大丈夫です!」と、言った。
え??と訊き返すとまた、「大丈夫です!」と、ドクターは繰り返した。
私はほっとしながら「ありがとうございました。」と言って席を立ちその場を離れ清算の準備をした。
そうしたら、他の女性がドクターから、「これくらいなら大丈夫です。」と言われているのが聞こえてきた。
私は何も言われなかったなと、なんだか不思議な気持ちになった。
ヨーグルトを毎日食べてて良かったと思った。
ヨーグルトだけでもいけないんだけど。
新聞で「脳腸相関」と言う言葉を目にした。
例えば腸内の細胞には舌と同じように味覚受容体があり、舌以上に繊細に甘味や苦味を伝え、食欲を抑えたりしているそうだ。「すべての病気は腸から始まる」とヒポクラテスが言ったそうだ。
私も若い頃、悩みに悩んだ過敏性腸症候群。
娘のお陰で克服する事ができた。
もし治らなかったら健康でいられたかどうだかわからない。
病は気からとよく言う。
腸を気遣いながら生活していきたいと思う。ストレスも溜めないようにして。
脳も内臓も繋がっている。
若い頃の経験を大切にする為にも、これからも健康的でありたい。
長生きしている、お年寄りがよく言うように、くよくよせずに朗らかに過ごしていきたいと思う。
脳と腸が密接に関わっているのは10代の頃から、わかっていた事だ。
前向きにリラックスして過ごしていくのがいいかなとしみじみと思っている。
読んでくださり、ありがとうございました。
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