地底の祈りはどの方角へ
地球の奥底奥底奥底の、話。
僕たちの祖先は地上の災厄を逃れ、何代にも渡り苦労の時代を重ねて、ようやくここに居場所を築いた。
今や地上に最も繁栄する生物よりも多くの仲間たちが暮らしていると思う。(多分)
しかし最近何かがおかしい。
僕たちの生活を照らす恵みの太陽苔が、その輝きに鈍さを見せている。
そして時折、はらはらと足元まで落ちてくることがあるのだ(僅かな量ではあるけども)。
この世に形を持つもの、みな、役目を終えるときが来ることはわかっている。
そもそもが、僕たちの信仰は永