旅がらすとデスおじさん
疲れ切った状態で、ぼーっと「旅がらす」をドラッグストアの軒先でかじって食べてから、会社のzoom会議に参加。
※旅がらすを知らない方のために↓
マル秘が多い会議なのに、ZoomのURLが漏れたのか、よく知らないハンドルネームのアカウントが次々にログインして、ウェビナー講演状態になった。
守秘義務があるので、話したいことも話せず、 終わった。なんのための会議だったんや。
旅がらすの包み紙を捨てようとしたら、飲食厳禁マークを見つけてしまった。無味なクリームだと思ってたが、強烈な殺虫成分が入ったクリームで、「蚊とり旅がらす」だった。
「旅がらす」を半分に割って其の辺にクリーム剥き出しでおいておくと、蚊が寄ってきて止まると即死らしい。
なんで食ったんだ、私のバカ野郎。
途端に気持ち悪くなってきたが、どうしても吐けない。でも体に悪いし、なんだか具合悪い気がしてきた。死ぬのかな。。吐きたい。。
汗だくで窮屈なスーツを着たまま、吐き場所を求めて彷徨っていたら、たまたま通りすがった和泉朝陽さんに心配してもらった。
和泉さん「え、蚊取り旅がらす食べて吐けない？あれ猛毒だから早く吐かないとダメだよ。指、喉に突っ込んで吐かせようか？」
うん「あ、ありがとうございます。で、でも悪いので！」
蚊取りクリームの猛毒に侵されながらも、遠慮しつつ和泉さんをみるともう指をスタンバっている。
でも、でも、その指は、その指はたぶん色々洗わずにおにぎり握って食べた指だから、その指で吐きたくない、吐きたくないよ。
親切はうれしいけど、泥団子握ったままっぽい指は口にいれたくな、、
容赦なく顎を掴まれて、笑顔で指を喉に突っ込まれた。
ぎぇえええーーー！！！
………というのが、今朝みた悪夢の顛末。
めちゃくちゃ夢見悪くて、朝から疲労困憊。
ちなみに和泉朝陽さんは今大人気の逆再生アクティブYouTuberで、ここ最近知って、密かにファンになった。夢に出てくれて嬉しいはずなのに、なんだろう、もっと違う形で夢で出会いたかった。(失礼過ぎる。)
和泉朝陽さん↓
そんなこんなで、ムンク状態で出勤した朝の電車、降りるときに前にいたおじさんが何度も指差し確認して移動する人だった。
電車降りる前に振り返って指さし後方確認、改札通る前に後方確認、エスカレーター乗る前と降りるあとに後方確認。
私も過去、心が弱って強迫観念に囚われて確認作業が辞められない時があったので、おじさんの挙動には同情した。たぶん強迫観念に苦しんでいるのだろう。辛いだろうけど、私もその感情はよくわかる。落とし物がないか怖くなったりしてるのかな。
地上出口を出た際、再度、おじさんが後方確認に振り向いた。三箇所、指差ししていた時に、「死刑、死刑、死刑」と呟いているオジサンの声が聞こえた。
おい、指差しデスおじさんかよ。
同情して損したわ。
帰りの電車では、ぼーっと虚空を見つめていたおじさんがいて、駅を出て歩いていた時に違う服を着ている、同じ虚空おじさんとすれ違った。まさにドッペルゲンガーおじさんだ。
指差しデスおじさんと、ドッペルゲンガー、色んなおじさんに会う日だったな…。
注意：本作に登場するお菓子、登場人物の挙動については、完全なるフィクションです。実在のものとは関係ございません。
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