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ファイ・ブレイン 神のパズルを語りたい

庭と申します。皆様は【ファイ・ブレイン 神のパズル】をご存知ですか?
NHK Eテレにて2011年~2013年の3年間、日曜5時30分台に放送されていたアニメです。

当方リアルタイムでは視聴しておらず、以前2016年頃に配信サイトにて一気見したのですが、個人的に今なお印象深い神のアニメとして支持している作品でございます。

今回友人とふとファイ・ブレイン 神のパズル(以下、神パズ)の話題になり、軽く見たいという流れになった所思いの外再熱したため、2期まで一気見いたしました。

当ブログでは、改めて神パズを視聴した事による感想・おすすめポイントをまとめました。


ファイ・ブレイン 神のパズルとはなんなのか?

先述の通り、Eテレにて放送されていたアニメです。パズルをテーマとしたバトル&アクションアニメで、制作はガンダムなどを手掛けているサンライズです。

設定について

「オレに解けないパズルはねぇ!」

パズルが大好きな高校生・大門カイトは、ある日、幼なじみで同級生の少女・ノノハとともに、学園近くの地下遺跡に隠された「解けない迷路」に挑む。それは謎の頭脳集団・【POG】が作り出し、挑戦者の命を奪うワナがいくつも仕掛けられた【賢者のパズル】だった。
その地下迷路には、【オルペウスの腕輪】という「財」が封じられていた。腕輪を手に入れたカイトは、世界のどこかにある【神のパズル】を解くことができる存在=【ファイ・ブレイン】の候補者として認められ、【アインシュタインの称号】を受ける。それは、POG との賢者のパズルをめぐる長い戦いの始まりでもあった。カイトとノノハ、そして2 人の周りに集うファイ・ブレインの候補者、ギャモン、キュービック、アナたちは、果たしてPOG との命がけのパズル・バトルを勝ち抜き、ファイ・ブレインと神のパズルの謎を解き明かすことができるか?

ファイ・ブレイン 神のパズル 公式サイトより引用

初手から引用という裏技を使ってしまい申し訳ございませんが、大体この説明で内容は掴めると思います。
監督の佐藤順一氏にて「パズルで生死を賭けて戦う少年少女達の物語」というキャッチコピーが掲げられており、この世界におけるパズルにまつわる事象は穏やかではない模様。

作中に登場するパズルはかなり難解ですが、公式サイトでパズル解説なども行われており、パズラーではない視聴者にもパズルに馴染みを持てる親切設計となっております。

主要キャラクターの紹介

大門カイト
本作の主人公。序盤は無気力系ヤレヤレキャラだが、物語が進むにつれ精神的成長を遂げる。
周囲の人物からは一方的に愛されたり執着されるが、本人は基本的にパズルにしか関心がない。
1期の終盤には生い立ちの真実が暴かれる哀しき過去持ちでもある。
【アインシュタインの称号】を持っている。

井藤ノノハ
本作のメインヒロイン。大門の幼馴染。
男勝りで活発だが、家庭的で誰に対しても愛情深く接する事が出来る聖母。大門に恋愛感情を抱いている。
本作の登場人物の中で唯一パズルに興味がない。
非公式だが【ナイチンゲールの称号】を持っている。

逆之上ギャモン
大門の良きライバル。オラオラ系の強面で厳ついが、男手一人で家庭を支えて妹の面倒を見ている。
裏では覆面パズル作家の「地堂刹」として活動し収入を得ている。
ノノハに一方的に恋心を抱いている。見かけによらず誰よりも男子高校生らしく一途で純情。
【ガリレオの称号】を持っている。

キュービック・G
14歳にして数学を熟知した発明家。さまざまなロボットの開発が出来る。
大門の事を1番の親友として慕っており健気に協力し続けてくれる。天才だが精神的にはまだ幼い部分もあり、涙目になったり拗ねる描写が愛らしい。
【エジソンの称号】を持っている。

アナ・グラム
芸術の天才。「アナが思うに~」「ほわわん・ふわわん」など独特な言い回しを多用し、掴み所のないマイペースさと時折鋭い発言が飛び出す不思議ちゃん。
見た目も声も美少女だがれっきとした男性である。大門に過剰なスキンシップをするため初期はノノハから危険視されていた。
【ダ・ヴィンチの称号】を持っている。

ルーク・盤城・クロスフィールド
幼少期イギリスの「クロスフィールド学院」にて大門と巡り会う。POG(パズルオブゴッド)の総責任者。
1期ではラスボスとして大門の行く手を阻む。詳細は割愛するが、大門に対する異常な執着と言動で視聴者を圧倒させる。いわゆるヤンデレヒロイン。僕のカイト。
2期以降は闇堕ちから解放され、大門のサポート役として協力してくれる。ヤンデレではなくなるが時折大門の親友マウントを取る。

青年X(真方ジン)
大門にパズルとの向き合い方、パズルを楽しむ心を伝えた師匠のような存在。
3期ではキーパーソンとして扱われている。

神パズの魅力

パズル×バトル

なんと言っても「パズル」がキーとなってくるこの作品。
主人公の大門はパズルバカで「パズルタイムの始まりだ!」「オレに解けないパズルはねぇ!」が決めゼリフです。

パズル×バトルという後にも先にもない独特な世界観のため、「パズルが兵器として使われる」「パズルに巻き込まれて人が死亡する」「パズルを解くために思考が加速して人命に危険を及ぼす」など物々しい展開も。壮絶過ぎる。

世界に散りばめられた危険な「愚者のパズル」を解放する事が物語の目的の1つにもなっています。愚者のパズルってなんなんだ。

また、この世界ではパズルが野球並に普及(?)しているため、パズルを解かないと食事が出来ない観光施設も建設されています。
パズル作家の地堂刹は覆面でありながらメディアで大きく取り上げられる超有名人として扱われています。Ado?

いたって内容は真剣かつ作り込まれた設定なので、視聴したら誰しもパズルを解きたくなるはず。

魅力的なキャラクターと関係性

主要キャラクターを先述しましたが、なんと言っても主人公ハーレム(ほぼ男)色が強い作品です。
大門を巡って争いが生まれる事も無きにしも非ず。

ただし主人公ハーレムに限らず、カイト←ノノハ←ギャモン←エレナ の完全一方通行などラブコメ要素も多く楽しめます。
その他の登場人物周りも異性間・同性間問わず矢印がとにかくこれでもかと乱立しており相関図でパズルが作れそうなレベルで関係性が発達しています。

やたら男が男をお姫様抱っこする場面が多かったり、クロスフィールド学院がギムナジウム風だったり、擬似姉妹百合があったりするのは恐らく制作陣のこだわりというか完全な趣味だと睨んでいます。
しかし露骨にオタク意識している訳ではなく、あくまでもEテレアニメとして放送されていた所が好感を持てます。

キャラクターにそれぞれ偉人の称号が与えられている・能力を活性化させる腕輪・覚醒するとオッドアイになるなど2010年代を彷彿とさせる厨二モチーフがふんだんにあしらわれている所もたまりません。私もオリジナル称号を名乗りたい。

敵キャラのギャグ描写も多く、シリアスな回でも次回予告でふざけていたりとファンサービス豊富。特にヘルベルト・ミューラーというキャラクターが神過ぎて、虜になる事間違いなし。

胸熱なストーリー

キャラクターが魅力的なだけでなく、それぞれの人物の掘り下げが細かくいわゆる死に設定的な物がありません。心理描写も繊細です。

物語自体も王道かつ堅実で、何気ない描写が物語の鍵となる重大な伏線になっていたりと目が離せません。シーズン終盤の怒涛の伏線回収は必見です。

ギャグ回とシリアス回の緩急もバランス良く、無駄がない洗練されたストーリーだと思います。笑いあり涙あり鬱展開あり、それでいてさっぱりとした爽やかな青春を提供してくれる味わい深い作品です。

劇伴がかっこよ過ぎる

改めて視聴して思いましたが、作中で流れる劇伴(BGM)がめちゃくちゃかっこよくてオシャレです。

古代をイメージしたケルト風・ラテン風の曲から、王道の対戦ゲームっぽい曲まで取り揃えております(音楽に疎いため上手く説明出来ず申し訳ございません)。

特に「Secret Labyrinth」は勝利確定BGMと言っても過言ではない曲で、作中で大門の覚醒と共に流れる瞬間は鳥肌注意
当方普段アニメのサントラを聴く事があまり無かったのですが、劇伴が好き過ぎてiTunesで検索したのは初めてかもしれません。


終わりに

2024年現在、なんとくじラックオンラインにて神パズのくじが販売予定※です。大門・ルーク・フリーセルの描き下ろし他、主要キャラクターの缶バッジも入手出来ます。

神パズは10年以上前の作品という事もありあまり公式が活発とは言えない状況だったのですが、神パズ再視聴を始めたタイミングで偶然告知が出たためかなり衝撃でした。これもうくじラック側が意識してるだろ…(相思相愛)

当方はパズラーではないため、パズルを解いて大門を捜索するという企画に苦戦しておりますが発売が楽しみです。パズルタイムの始まりだ!!

※現在は販売終了しております。

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