教育大国シンガポール
〈自分のイメージ〉
私は以前に上海在住経験があり、パートナーも中国人であるから、仮にシンガポールで生活をしていくとなった場合、中国語ができる分移住のハードルは低いと感じている。
マリーナベイサンズができた頃に旅行で行ったが、とても素敵な場所だと思った。地下鉄に乗ったとき向かい側の席に座っている人たちがあらゆる人種や国籍と思しき方々で、とても国際色豊かで、刺激的な国だなと感じた。
シンガポールは教育大国というのは後から知った。教育費が突出して高く、さらに家賃が港区並というのも後から聞いたが、将来移住してみたい国だなと思った。教育という面と国際感覚を養う上で子どもにとっても良い国という「イメージ」がある。
現地に知り合いはいないので、シンガポールに関するYouTube動画を見たりして、どういう仕事ができそうかなど探っていたとき、たまたま書店で「教育大国シンガポール」という書籍を見つけたので、購入した。
〈書籍を読んで〉
従来型学力に加えて新しい能力が求められている。全人格的に評価される子供を育てるには、さらに親要因が効いて、ますます「階層の再生産」を産む懸念がある。
日常は親も子もストレスフル
時代が変わる中で、母親に対して、働きながら専業主婦と同じレベルの゙家事・育児・教育を求めるのは酷
中国の教育事情ともよく似ているし、日本の受験戦争とも通じる部分がある。政府は国民の声に応じて柔軟に制度を変えているが、シンガポール国民(親)が、「学力偏重の仕組みにしないと国は言うけど、向こうの家が色んな習い事をさせているのを見ると我が家もしないわけには…」ということになれば、永遠にこの状況は変わらないと感じる。親が先回り先回りして、子供に色々オプションを与えるが、子供はほぼ選択の余地なく、習い事漬の生活に放り込まれる(親も擦り減りながら)=教育大国だとしたら、本当にこれでいいのかと思うところはある。
〈子供にとって大事なことは〉
学力がすべてではないし、学校へ行くことが正解とも違う。親としては、生きていく国は日本だけではないし、型にはめず色んな可能性があることを子供に示してやることが親の責任だろう。子供が「自分で選んだ、決めた、やってみた、うまくいった、失敗した」という経験から自分なりの価値観を形成する機会を提供できるようにしてあげたい。
国際色豊かな経験はシンガポールでなくても出来るし、今いる場所で出来ることからやりながら、チャンスがあれば現地にも行ってみる。子供自身にも判断させたらいい。
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