【#7前川 和彦】命を救うために最大限の力を尽くす
即時の判断とチームワークが求められる救命医療の世界
1968年、大学を卒業した私は、外科医師としてキャリアをスタートしました。しかし外科の処置は決まった手順で行うことが多く、単調ともいえる日々に次第に物足りなさを感じるようになっていきました。
「もっと変化や躍動感を感じられる場に身を置きたい」そんな想いを抱いて渡ったアメリカの地で出会ったのが、外傷外科と重症患者管理の世界でした。
救命医療の最大の目的は、言葉のとおり、命を救うこと。一刻を争う状況の中で、私たち医師は即時の判