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【40代 就活戦線異状なし】#5 自己分析シート、書けません!支援、受けれない!

どもども、Hum川(はむかわ)です。
転職多き43歳。先日内定をもらった会社で、ついに6社目突入です。

さて、今回の転職活動では、初めての経験がありました。

就職支援を受けたのです。

今回の解雇で私は、「再就職援助計画対象労働者」となりました。そういう制度があるんですね。

この認定を受けた求職者は、様々な再就職支援を受ける事ができるのです。なんと!ありがたいー。

異業種も検討するので、転職エージェントにも登録。さらに同業他社から求人も集まってきます。よしよし。

…と思ってたら、そうでもなかった。自分に問題が。

支援自体は頼もしいのですが、その受け方が難しかったのです。

スキル棚卸し、できない。
自己分析、曖昧。
結果、作れないのがキャリアプラン。

自己分析なんて、学生の就活なんじゃないの!?
いえいえ、大人でもガッツリ必要でしたよ、しかも難易度上がったバージョンで。

これまで書いてきた外的要因と異なり、今回は完全に自分の問題。

ちょっと長くなっちゃったので、疲れたら離脱してくださいな。
(そしてまた戻って来て)
それでは、本編行ってみましょー。

↓前回はこちら

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担当さんは一生懸命で、いい人でした。

世間の狭さよ。

今回「大量離職」という扱いになり、企業が申し込む再就職支援を受ける事に。

ある日、せっかく担当者が送ってくれた求人を、即日お断りしました。

「いい条件なのに、なぜですか」と問われるも、本当の理由は言えず。なんせ20年前の話。中傷になりかねないからです。

当時の人は、もう退職しているかも知れません。でも残っていたら?年齢的に、上の立場になっているでしょう。そして社風を作っているはずです。

今更、怒りや恐怖はありません。ただ「属したくない」。



いや私、非正規から抜けてきた人間なんスよ。

予定は未定で、怖すぎるのヨ!

「紹介予定派遣」は直接雇用前提の形態。正社員を目指す人に注目されているそうですね。

でも確約ではないんですよ。

非正規が魅力的なのは、自分の条件に合っている場合に限る。 チャンスであっても、頷けませんでした。

リスクを減らしたい企業、スキルを買ってほしい中年。マッチング的にはありかも知れません。

しかし、ささやくんですよ、20代後半を非正規で過ごした私のゴーストが。

望まない環境から、抜け出る時間はもうないんやで、と。



10分後、がっくり肩を落とす。

油断禁物。時代とともに、同業でも需要が変わる。

会社の尽力で、同業他社から求人が多数寄せられました。

勤務しているホテル業界は、人手不足の代名詞。期待ができるぞ…と思いきや、私の職種がない!

最近地元に増えているのは、宿泊特化型ホテル。利益がでやすい営業形態です。

重要になるのは、客室清掃やフロントの人員。そして営業・広報を兼ね、売上向上に直結する宿泊予約スタッフです。

販売促進の専門部署を持つホテル自体、なんだか減っている雰囲気…。これも時代ですかねぇ。


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「選ばなければ仕事はある」という暴論

選ぶに決まってます。何をおっしゃるのか。

「これだから独身」は、と言われそうですが、ちょっと待った。「次」が無くなるという、シビアな理由があるからですよ。

転職時の給料や待遇は、直前の雇用条件がベースになる事が多いです。

一度がっくり落としたら、そこから回復できる方は少数派でしょう。

将来の可能性は無限。年齢で見切りをつけるのは、愚かだと思います。


でも、それを選択できる自分であるかは別の話。私は、自分にその実力がないと理解しています。


一つ選ぶたびに、可能性が絞られていく。
枝分かれした道の遠くの方で、あったかもしれない未来が、崩れて失われてゆくのが見える。

40代、そんな感覚が強くなるお年頃。

だから、仕事は選んじゃいます。「たられば」で泣かずに済むように。


Hum川さんは、何屋さん?

再就職支援と転職エージェント。私は彼らの力を、十分に借りられませんでした。

自分のスキルを、棚下せない状態だったのです。どれもこれも半端で、これです、と胸を張れない。

本職迷子だから。器用貧乏の、類似品。


34歳の時、私は管理職になりました。
そして業務の広がりと引き換えに、自分の専門性を徐々に失う時間が始まったのです。

グラフィックデザイナーとしての専門性。社会に出て以来、これだけで食べてきた、唯一の拠り所。もはやアイデンティティ。

管理職になれば、実務からは遠のきます。そういうもんです。
ここで私は、ポジションに見合う意識への切り替えが、できなかった。

青かったんです。

「今」に焦点を合わせられず、失っていくものだけが目につきました。

そして気が付けば、SUNABACOで「自分は特にできる事が、何もなくて…」と、自己紹介しちゃうまでになりまして。

冷静に考えて、何もできないワケないですよね。仕事してるんだから。上司の目はタピオカか?って話ですよ。

とはいえ、自分を支配するのは無加工の本音。
そうでしょ?


スキルセットが半端なので、自分を高く売る自信がない。
在りし日の情熱も、いまや陽炎の如し。

この状態で描けるキャリアプランは、「現状維持」以外ありません。
その選択が、もっとも難しいというのに。

可能性のキャンバスは白紙で無限でも、描くための画材がなければ輝く白さハイパワーのままなんですよ。


「何もできない」と自覚しながら、「安定しているんだから、これでいい」と、長年目をそらし続けたツケがこれです。

30代の皆様。ここ、就活という名のテストに出ます。


「外の世界を知らない奴はダメ」って、そりゃお前の事だろ。

はい、自分の事です。

私は社外の実務者会議や企画委員会に、継続してメンバー入りしてまして。異業種の方々と仕事する機会が、多い役割にいます。

だから勘違いしてたんです。自分は「外」と関われていると。

それね、外じゃなくてまだ「内」だったんですよ。

単なる場外オフィス。会社から延長された、予定調和の世界。


これらの場所に参加していた時、相手にとって私は「〇〇会社のHum川」です。利害関係ありで接している以上当たり前です。

「外の世界」というのは、そこを起点に、もう一歩踏み込んだところ。

日常に一撃を食らわせる、偶発性。
自信を打ち砕く、無慈悲な天秤。

それらは、自分未踏の地に踏み込んだ所にしかないと、今ならわかります。

私は慣れた環境の楽さを選んで、行動力が欠落していたのでした。

井の中の蛙、ため息も出ず。
どうもこんにちは。身の程知らずです。


「自分、顔広いからさー」と自慢げな、そこのあなた。
実は、私と同じだったりして。やだ、笑えない。



異質に触れないと、輪郭はわからない。

コーヒーとグラスの境目が分かるのは、その2つが違うものだから。

人間も同じで、似た者同士の「内」環境に慣れすぎると、自分の輪郭が曖昧になっていくようですね。

支援先の一つから、「自己分析シート」が配られました。ちょっとした冊子で、なかなかのボリュームです。

私は我の強い人間ですからね。お手のもんです…とやってみたら、

あれ、なんだろう、すごく嘘寒い。

決断力がある…のは、管理職の立場だからじゃないの?
調和を図る…のは、上司が喧嘩っ早いからでは?


全部、今の環境に最適化した、ただの「行動」なんじゃない?


これ、自己分析じゃないな?

上司に、「利用者を分析しました」といって、来場者数をカウントだけした資料を提出したら、どうなるでしょう。紙飛行機にされちゃいますね。

同じ環境に長く身を置けば、やっぱり周囲に染まっていきます。考え方や感性の違う人がいても、大きく見れば誤差にすぎません。

水と氷は違うけれど、その境界は溶けてなじんでいる。自分もそんな状態になっている様でした。

これは、危ないんじゃないか?

支援担当「Hum川さん、自己分析シートできましたか?」
私「あのー…すみません。まだです。」
支援担当「ゆっくりでいいですよ。正直厳しい40代でここ適当にすると、転職先で苦労しますから。

だよね!あぶねーな、自己分析シート!



異質が群れなす、外の世界。自分の輪郭は、そこでこそ浮き彫りになるのでしょう。

あなたの「自分未踏の地」は、どこですか?

私はSUNABACOと、そこを起点にして出会った人々でした。

しょっちゅう出てくるね、SUNABACO。#1での予告通り。
興味を持ってほしい、でも気を付けてほしい。

「お水ありますか?」って水筒持っていったら、でかい水路引かれて湖ができちゃう様な場所だから。

船と活用は自分次第なので、心の準備は必要です。

最近は、そこからの水揚げで忙し……
あぁっ。あそこにまた未知の生物がっ!


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自分の人生に後悔はありません。

けれど、もしも、後悔というものが「選ばなかった可能性の存在」を照らすものならば。

私は目をそらすのが、お上手なのだろうか。


昨年夏、SUNABACO江別で開催されたイベントに参加しました。

「ビジョンボードワークショップ」。10年後の自分を思い描いてみよう、という内容でした。

意外なほど走った鉛筆。
アイディアはどれも、楽しそうで、楽しそうで、楽しそうで。


息が詰まりました。


それらは、見覚えがあったから。
かつて選ばなかった方の、道だったから。

空中分解してしまった私の未来。それが今、紙の上に散らばっているのでした。


季節外れの、ライラックの香りのようですね。
過ぎた時間の気配というやつは。

あるかなしかの、かすかさで。それでも確かに、華やかで。


外の世界というのはね、たまにこういう、ひどい事をするんですよ。


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《今回のまとめ》

支援の手を上手く借りるには必須、キャリアプラン!迷いがあるなら「自分再確認」のため、外の世界が重要みたいです。


長くなっちゃいましてー。
最後までお読みいただき感謝、感謝です!

【よろしければ、帰り際にスキ❤️を頂けると、勇気がでます!】
ではまたー。

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