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"Make Passion Yours" Hult EFのメンバー紹介 Vol.2

Hult EFの社員紹介、MPY第二弾はマーケティングマネージャーとして去年の9月に入社したKenji Sunanoさんをご紹介!

皆さんプライドウィークってご存じですか?
日本では、4月22日(金)〜5月8日(日)がプライドウィーク🌈
昨今の世の中の動きの中でも、とてもアクティブなムーヴメントのひとつ、LGBTQ+関連のイベントが都内や全国各所で行われるようですね!

Hult EFでは、LGBTQ+に属する方々に限らず、DEIB (Diversity, Equity, Inclusion, Belonging)を意識した様々な取り組みを行っています。
今回はご自身がGayであることをカミングアウトされているKenjiさんに、これまでの経験やLGBTQ+の立場から見たHult EFについて等、話を聞いてみました。

Interviewee:Kenji Sunano (Marketing Manager)

岡山県出身。大学から大阪へ渡り移り、音声学を専攻。大学在籍中にはもともと希望していたアメリカへ交換留学。就職後はマーケティングやカスタマーサクセスなどのキャリアを中心に日系・外資、スタートアップなど様々な企業にて経験を積む。Hult EFのスイスオフィスで働く大学時代の知人の紹介でHult EFの存在を知り、現在は日本マーケット専属Marketing Managerとして従事。

Gayであることを、入社して間もないころに行われた部署内キックオフの場でカミングアウトしてくれたKenjiさん。その時の心境はどうでしたか?

Kenji:いや~~めっちゃ緊張しましたよ!久しぶりに手足がガクブルでした(笑)でも、入社して早めにカミングアウトはしたいなと思っていたんですが、なかなかそういう機会ってなくて、かといって一人ひとりに話すのは時間もかかるし。。って時にキックオフ中のチームビルディングの一環で、段ボールの側面と自分を表すあらゆる側面とを掛けて発表する場があったんですよね。「もう今しかない!」と思ってその時にカミングアウトしました。
プライベートなことは一切話さず、仕事とプライベートをきっちり切り分ける人もいますし、その考えは尊重するんですが、僕の場合はGayであることをカミングアウトすることで『自分らしく働ける』と思ってるんですよね。職場の同僚や上司というような『ある種の壁とか一線』があってもなくても、カミングアウトした後の関係性と、しないままの関係性では、後者はものすごく表面上だけの付き合いになってしまう。意図していなくても嘘をついたり嘘に嘘を重ねないといけなくなってしまったり。。昔は親友に協力してもらって彼女がいる設定を貫いた職場もあったけど、早めにカミングアウトすることでもっと気楽にいこうって思ってます!

そのチームビルディングの時に私はKenjiさんの隣の席でしたが、発表前の緊張するKenjiさんの姿を思い出しました。チーム全員がいる場で勇気をもってカミングアウトしてくれたKenjiさんに感謝です!おかげで休憩中には楽しく恋バナで盛り上がってますしね(笑)

本当にいつも明るく元気なオーラに包まれたKenjiさん。今は『自分らしさ』を大切に職場でも楽しく過ごされているようです。そんなKenjiさんに、Hult EFに入社してから感じたことを聞いてみました。入社から約半年が経ちましたが、DEIBという観点から見たHult EFはどうですか?

Kenji:一社員として思うことは、さっきのキックオフでカミングアウトした話にもつながるんですが、そういう機会があるのは急にDEIBを推進または強化し始めた組織というよりは、元からそういう文化や環境だから自然に生まれたアクティビティだったんだろうなと感じましたね。新入社員がGayだったというカミングアウトを聞いた時のチームメンバーの受け入れレベルというか、反応もすごく自然で、普通で、ある意味『人は人、自分は自分だから気にしない』という空気感が心地よかったし、今もそう感じています。
仕事としても、教育機関であるHult EFだからこその『人』に関する取り組みが盛んで、DEIB関連の研究レポートやイベントを通して他の企業の取り組みや考え方を知る機会にも出会えるし、LGBTQ+のグループの中の人間としても最前線でそういったテーマに関われることが、とても自分自身のモチベーションになります!

Hult EFがKenjiさんにとって心地よい職場だと聞けて、HRの人間としてはとても嬉しい限りです。その心地よさとは反対に、過去には辛い経験や違和感を持ったこともあったのでは?と思い次の質問をしてみました。逆に過去の苦い経験があればシェアしてもらえますか?

Kenji: 変に気を遣われすぎて、面倒だなと思ったことはありましたね(笑)
以前勤めていた職場で社員旅行があったんですけど、泊まる部屋はどうするのかとか、お風呂はどうするかとか、そのやり取りをしているときに物凄い気を遣われている感があって、こちらがすごく萎縮しちゃう感じでしたね。もっと周りが思っている以上に、普通に接してもらっていいんですけど、なかなか難しかったですね。

なるほど。LGBTQ+の方への配慮だったはずが、結局は偏見からくる言動になってしまい、Kenjiさんはそこに居心地の悪さを感じたんですね。周りの人にはどう接してほしいとか、何か思うことはありますか?

Kenji:あんまりね、気を遣わない方がいいと思っていて、LGBTQ+の人に関わらず、プライベートな話ってその本人が心地よいと思う相手に対してであれば、聞かれなくても自然に話すじゃないですか?だから変に気を遣って立ち振る舞う必要は全くないと思っています。ただ、僕自身も気を付けるようにしてるんですけど、性別を特定するような聞き方は避けるべきだと思います。わかりやすい例でいうと、『彼女(彼氏)いるの?』と聞くとか。差別的な言葉ではなく、『パートナー』という言葉を使うようにするという気遣いですね。これはLGBTQ+の人に対してであってもなくても、現代社会のコミュニケーションにおいて、大切な『気遣い』だと思いますね。

LGBTQ+の当事者であるKenjiさんの話を聞き、日常のちょっとした会話の中でもコミュニケーションの違和感を、きっと他にもたくさん経験されたんだろうと思うと同時に、DEIBを意識したコミュニケーションというのは奥が深く、まだまだ学ぶことが多いなと感じました。

同じLGBTQ+として悩む方へメッセージを送るとしたら、何と伝えたいですか?

Kenji:『自分らしくいられる選択をすること』ですね!カミングアウトの話になるんですけど、僕自身、元々はカミングアウトはしたくない派だったんです。でも親しい友人たちに打ち明けた後の関係性からも、僕は自分らしさを見つけられたし、自分にもっと素直にいられるようになったと思います。それに、自分のことなので他人の誰かから伝わるより、自分の口から伝える方がお互い気持ちがいいですよね。特に親しい間柄であれば、猶更。カミングアウトしないことが損になるとは思わないけれど、カミングアウトした後は視野が広がるし、周りも心の内を打ち明けてくれたってことに喜んでくれたから、より深い友情を築くこともできたんですよね。だから、もしカミングアウトしようか迷っている人がいるとすれば、僕は勇気をもってカミングアウトできるよう背中を押します!

『自分らしくいられる選択をすること』なんて素敵なアドバイスなんでしょう。LGBTQ+の方に限らず、これを読んでくださっている方全員に響く言葉だと思います。

最後に、これからHult EFで成し遂げたい夢があれば教えてください!

Kenji:Hult EFの事業や取り組みを通じて、LGBTQ+の人たちにとって日本をもっと住みやすい国にしたいです!なんて思ったり♡
ちょっと暗い話になっちゃうんですけど、LGBTQ+の人たちの自殺率が高い事実があるんですよね。それってやっぱり自分らしさが出せない生きづらさとか、自分が自分でない違和感、居場所がない辛さが原因の一つにあると思うんですけど、僕はLGBTQ+の一人として、例えば、僕をみてLGBTQ+でも自分らしく働ける場所があるんだとか、『この会社で働きたい』と思ってもらえるような活動や発信を今後もっと行っていけたらなと思っています。DEIB関連の取り組みを推進する際に、LGBTQ+みたいに直接関連する人がどんどん前に立って進めることで、より説得力も増すし、多くの人に伝わると思うんですよね。僕がLGBTQ+のプレゼンスを高められるのなら嬉しいし、それが僕のPassionでもあるので、できることは積極的にやっていきたいと思っています!

皆さんは、自分らしく働けていますか?
Kenjiさんをはじめ、Hult EFの社員がそれぞれのPassionを仕事に向け、毎日楽しく働いているのは、自分自身も含め、『自分らしく働く』仲間が周りにいるからなのではないかと思いました。

KenjiさんのPassionの形を知ることができ、とても有意義なインタビュー時間となりました。今回は、LGBTQ+代表として日本をより良い国にするという大きな夢を持つKenjiさんをご紹介いたしました。最後までお読みいただきありがとうございました。

Hult EF HP: https://www.hultef.com
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LinkedIn:https://www.linkedin.com/company/hultef-corporate-education

Interviewer & Writer: Megumi (Recruitment and Development Manager)


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