いきゅんにゃ加那節
ちょっと奄美大島行ってくる!
一人で奄美大島に旅に出てから4年経ちました。
大事な家族を失ってからも4年。
思えばあの旅はひとり旅では無かったような気がします。長々とは語りませんが、海が大好きで屋久島に行った話、沖縄に行った話、アメリカやインドに行った話、おっきな魚を取って来た話。
血を分け合った兄妹なので今でも思い出さない日はありません。
話すと泣いてしまうからあまり話せないのです。
でも歌う時は色んな時空を超えて、全部の出来事や空間を心に抱いて歌ってます。
うまく言えないけどそういう自我さえもない時もあります。
今回は奄美民謡を代表する唄のひとつ
「いきゅんにゃ加那節」を、明日最後の岡山市民会館にてお師匠と一緒に歌わせてもらいます。
馬鹿の一つ覚えのように、この一年こればっかり練習して来ました笑
お師匠が、根気よく丁寧に教えてくださり、この曲が身体と心によーく染み込みました。
人の生き別れ、あるいは死に別れを歌ったものといわれているいきゅんにゃ加那節。
行きゅんにゃ加那
わきゃくとぅ忘れて行きゅんにゃ加那
汝きゃくとぅ思ばや
行き苦しゃ スラ行き苦しゃ
いくのですか?愛する人
私のこと忘れていってしまうのですか?
愛する人貴方のこと思えばいき難い
そりゃいき難い
いかないでほしかったけど、いってしまった。
なんとも表現しがたい感情なので上手く言葉にもできないけど…丁寧に唄わせてもらいます。
たった1曲。
生きてこの曲を覚えれたという事が私にとっては奇跡なです。
奄美大島で産まれた唄。
一生大事に唄い継ぎます。
始まりがあれば終わりもある。
私もいつかの終わりに向かって生きてるけど、誰かが唄い継いでくれる唄の1つでも残せたらなぁ…と思ってます。
全世界の人が知らなくてもいいからたった一人でも深く。
私にとって家族がそうであるように。
大切に大切に唄います。