民謡唄いとインド音楽
普段は民謡を中心に歌ってるのですが、たまにインド要素を取り入れた即興演奏を仲間とやることがあります。
声で即興をするのはまだまだ不慣れで勉強不足なのと、インド音楽の専門家では無いのですが…やっぱり神秘的で興味深いインド音楽✨
インド音楽を勉強すれば音楽と言うものの根本的な理解が凄く深く知れるような気がします。
まさに宇宙と繋がる音、それを根底からわかっているような不思議な感覚を感じざる終えません。
日本の民謡やアジアの民族音楽なんかはもそうですが、インド音楽において一番特徴的な歌い方は
『コブシ』で、これは単なる歌唱法ではなく、声を揺らすことで生じる複雑な音の波動、自然界の音(風や川の流れ、鳥の声など)を模倣するような「自然との調和」「宇宙のリズムとの一体感」
そんな感覚的で自然なものだと私は思ってます。
そもそも民謡や民族音楽なんかは、祖先から受け継がれた知恵や祈りが込められたもの。
本来はエンターテイメントの為ではなく、祈りや自然崇拝、儀式的な場面で唄われてきたものでることが多かったため、独特の『コブシ』には、そんな力が宿っているんだろうなぁと思います。
以前はナマステクラブ(リンク参照)や、インド要素を取り入れた即興演奏をしたときはタブラの音やリズムを擬音化した言葉(ボルとかコーナックやコナックルとかあるんですが、気になる人は検索してください笑)
でパフォーマンスしたこともあって、あれは唄う、というよりもボイスパーカッションに近い感じで、しっくり来なかったんですが、今回インド声楽のワークショップに行ってから、インドの音度『サレガマパダニサ』(ドレミファソラシド)で歌うようにしてから、凄くしっくり来てコブシもめちゃくちゃ入れやすいと言うことが、わかりました。
昨日の今度ある即興ライブの合わせ練習で、ヴァイオリンのクロミツ君の
『サレガマで歌ってみれば?』
というアドバイスがなかったら、未熟なインド式ボイスパーカッションを無理矢理やってたと思う笑
勿論ボイスパーカッションを使いこなせたらかっこいいのですが、歌とボイスパーカッションは全くの別物(笑
折角コブシが入れられるなら入れやすい方が絶対にいい。
サレガマパダニサの意味は頭文字を取った単語だと言うことで、
(ド)Sadja ( サドシャ)6つの音の誕生
(レ)Risabha(リシャーヴァ)力強さ
(ミ)Gandhar(ガンダールヴァ)甘い香り、悲しみ
(ファ)Madhyama(マディヤマ)真ん中
(ソ)Panchama(パンチャマ)5つ目
(ラ)Dhaivata(ダイヴァダ)敏感な心
(シ)Nisada(ニシャダ)平穏
諸説あるらしいですが、サレガマパダニサ(ドレミファソラシド)に単なる音の名前ではなく、感情等も当てはめられてるというのは実にインドらしいなぁと思いました。
(『パ』=5つ目はそのまんまの意味なのか!と思ってしまいましたが笑)
(そう考えたら日本のドレミファソラシド=いろはにほへとも、平安時代のいろは歌から引用してるので日本らしいですねっ!)
サレガマ(以下略)のSaの音は音の誕生と言われている音で、母音が『あ』。
昔、真言宗の瞑想法「阿字観(あじかん)」を体験しに行った事があるのですが、この瞑想法はサンスクリット語の「阿(ア)」を呼吸とともに唱えたり、イメージしたりして行う瞑想法なのですが
(気になる人は調べてね!)
『あ』はすべての音や言葉の源、そして「始まり」と「無限」を象徴するんだそう。
確かには歌う(発声)する場合は
ドーーーーっと発音するより
あーーーーっと発音する方がしっくりくる。
(個人的な意見ですが)
人は産まれた時は口を『あ』の形に大きくあけ母音は『あ』で産声をあげて、
肉体的生命の終わりには口を閉じて『ん』終わる。
と言われてますが、インド音楽には、やっぱり生命の始まりと終わりの深い真理が隠されているのだろうか…と、考え始めたら宇宙だし、哲学的になりすぎるのでキリが無い笑
けど音を通してスピリチュアル的な事を学ぶのは音楽の楽しさの一つでもあります✨
兎にも角にも、サレガマは歌うと凄くしっくりくるし、コブシも入れやすいし。
そういう背景があると知ってるとちょっと違う音楽の楽しみ方ができるかもしれません!
…久々に長文書いたら疲れたのでこの辺りで笑
最近気合を入れないとなかなか長文が書けません😭笑
語彙力と文章力がほちい(求む