hulkmama

5歳の息子を持つ40代ママ。不妊治療(2人目)の中で経験したこと、感じたこと、考えたこ…

hulkmama

5歳の息子を持つ40代ママ。不妊治療(2人目)の中で経験したこと、感じたこと、考えたことや、知ったことについて。

最近の記事

諦められない理由

クリニックにお金を振り込んだ。約57万だ。 前回の移植の前、院長によるPGT-Aの説明はかなりネガティブに聞こえた。お金がかかること、そして、始まったばかりの研究であること、さらにダメージを与える可能性があること、不明な点がまだ多いことから、そこまでお勧めしないのだと言われた。 妊娠し、流産し、もう結構だと思っていた矢先、案内されたのがこの検査だ。残った8個の胚盤胞まで育った受精卵をどうせ廃棄するのなら・・・ということもあったのだろうと思う。少しモルモットにされている気が

    • 確執

      息子が産まれてからすぐは、予想をはるかに上回る様々な痛みが体を襲ってきた。直後は痛すぎて、夜中に何度もナースコールをして麻酔を入れてもらった。その上、帝王切開で一晩体を固定されただけで、床ずれのようなものが臀部にできてしまった。出産直後は、授乳に行く時はまるでゾンビのような歩き方だった。帝王切開の傷跡はなかなか癒えず、下手に動くと時々お腹が裂けるんじゃないかという恐怖があった。テープを貼ったあたりは痒みもひどいが、掻けない。出産後はなんだかよく分からないが、骨盤を引き締める必

      • もやもやとした感情

        不妊治療をしていると、というよりは、思うように子どもを授かることができないと、私は心が本当にささくれ立ってくるなと思う。気にしたくなくとも、誰かの何気ない言葉に勝手に傷ついたり怒ったり、あるいは自分とは立場が違ったり、子どもを持つことに対するスタンスが分からない友人などに対して妙に気を遣ってしまうようになったりする。 同じように不妊治療をしている友人がいて、結果として2人授かったものの、ワンオペ育児できょうだいの年齢が近いからなかなか大変だと言う。 「でも、ふたりにも恵ま

        • 個人的なことは政治的なこと

          40歳手前でクリニックに行った時、長男の時にお世話になったおじいちゃん先生に「まぁ妊娠できるでしょう」と声を掛けられた。夫はその先生が良かったんじゃないか、と今でもぶつくさ言う。その先生の診察後、看護師さんに呼ばれ、申し訳なさそうに「年齢を考えたら急いだ方が良い、その先生はちょっとのんびりしているので・・・できれば違う先生に変えては?」と助言された。その時は、先生のアドバイス通りにして長男をすぐ授かったのに、なんてことを言うんだろう。しかも陰で・・・と苛立ちすら覚えた。 何

        諦められない理由

          Start it over

          6月1日朝。2回目の流産手術を終えた。 この日からnoteを始めることを決意した。親にも友人にもほとんど誰にも伝えることなく続けてきた不妊治療のこと、その間の様々な想いのこと。・・・そんなあれこれは、もし赤ちゃんが生まれたらどうでもよくなることかと思っていたら、あっという間に長い月日が経過した。手術後の朦朧とした意識の中で、感情や実情を自分の中だけで処理しようとしても、できないのではないかと思い始めたからだ。 43歳8ヶ月。まさか、こんな歳まで治療を続けると思っていなかっ

          Start it over