【行った】ヒモックマPOPUP -愛と狂気のマーケット-
せっかくだから少し街を冷やかすか。
と一個前の表参道駅で降りると、
地方都市の大きなお祭りぐらい人がいて
目眩がした。
Number_iのポスターが張り出されていて
後ろの女の子がはしゃいでいた。
ずっと先の方まで、
みっちりひしめき合っている人を見るうちに
喉が閉まっていく感じがした。
非常にまずい。
震える手でリュックから
薬を取り出し飲んだが
なかなか落ち着かない。
ファッキン東京は人が多すぎて
パニックが頻発している。
やっとの思いでたどり着いたラフォーレを
涙目で睨みつけていると、
横断歩道の向こうに
セブ山さんが歩いているのが見えた。
館内に入って行く。
ラッキーハプニングだ。
もういいや発作出るかもだけど
パッと行ってパッと買って
サッと挨拶して出ようと
追いかけるように中に入った。
ランマスコンプリを目指して
二個ほど購入した。
「追加分も持ってきたからどんどん買ってくださいね」
とカルディーのエコバッグを見せられる。
まだ本調子じゃない私は、
メンヘラ苦労話を聞いてもらおうと
「今日人が多くて調子悪くなって ...」
とはじめたのに、
セブ山さんはふんわりスルーした。
これ前回の新宿マルイでも
スルーされたので
勘違いじゃないと思う。
経験によるものか
潜在的な回避能力か
『メンヘラ苦労話には耳を貸さない』
という強い意志を感じて嘆息した。
こんな弱攻撃は効かんのだ。
目を合わせてもらえなかった
(あんたおいらが見えるのかい?に失敗した)からか
薬が効いてきたのか、
すっかりパニックは姿を消した。
セブ山さんは安定剤だなぁ。
と思っていたら、
「これ暑いから持っててください」
と厚手のパーカーをぐっと押し付けられた。
ずっと欲しかったうちわは
受け取ってすぐ
「ちょっとあおいでもらっていいすか?」
と言われパーカー片手に仰いだ。
自分よりも先にセブ山さんを仰ぐのに使った。
セブ山がすぎるだろう。
毎回『実在してたんだ!』と感動する。
結局パッと帰らずに話を聞いていると
「朝から何も食べてないんですよねぇ」
と言い始めたので、
今日は負けないぞ!と
「そんなわけない(もう夕方だから)」
で対抗したが、
袋に入ったステッカーを指差し、
これは全部手作業なんだと言い、
値札も一枚一枚貼っているのだと主張した。
それはごはんを食べていない証拠にはならないのでは?
と思ったが、
「スタバでいいですか?」
と聞いた。(速攻負けた)
すると「スタバかぁ」と言い、
「うーん」
と悩んでいたので、
お腹に溜まるものが食べたいのかと思い
「コンビニとかのがいいですか?」
と聞くと、
再度「うーん」と唸り
「まあ、タイヤさんにはまだ難しっか」
と笑って
「甘いカフェラテとかかな?」
と言った。
推しじゃなかったらスタンガン案件だ。
ラフォーレを出ると
みんながスマホを空に向けていて
何事かと空を見ると
鳥が群れになってぎゃーぎゃー飛び回っていた
これドラマのワンシーンだったら
バッドエンドの暗示だな
と思った。
スタバじゃなかったんだっけ。
と、暮れていく原宿を彷徨い、
行き着いたドトールで
塩キャラメルラテとホットドッグとクッキーみたいなのを買う。
お持ちしました。と渡すと、
「これオレが持ってたらあれなんで」
とドトールの紙袋を持たされた。
早く元気になってほしいと願っていたが、
もうすっかり元気な王様でよかったなぁ。
と思った。
『セブ山を独占できてうれしいでしょ?』
『必要とされてよかったね』
『本当はうれしいくせに』
と畳み掛けるので
ちょっと応援の仕方まちがったのかもしれない
と反省した。
ぜんぶ事実ですけど!!!
ずっと白旗振ってますけど!!!
とにもかくにもラフォーレ原宿楽しかったです。
まだ行ってないならぜひ行ってみては?