もう1つの故郷 ⑫
目覚めるとベッドの周りを囲むように水滴がたくさんあった。
もちろん、僕の涙だ。
不思議な空間をボオ~っと見ていたが恥ずかしくなったので、
タオルに染ませてオシッコとしてカバンに入れておくことにした。
オシッコ入れは、うかつに開くと出て行ってしまうから
今回はタオルで対応した。
とりあえず、見つけた水滴を全て処理したので、朝から疲れていた。
アンダーソン中尉が僕を見つけるなり近寄って来て、
「ミスターソラマ、睡眠は取れなかったのですか?
なんだか、疲れてるようですね。
相談した