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妄想力を掻き立てられて…
all_moooosha様よりお誘いを頂きまして、始めてみました、note。
最初の投稿で、引用作品とか、あれかとおもうのですが、もう、なんか、読んだ瞬間に続きが浮かんできてしまって……(笑)
all_moooosha様がお書きになった『青を待つ間に』というお話。
『問』として、[それ]とはなんだったのか?と問われていましたので、許可?を得て?勝手に続きを押し付け……書かせて頂きました。
まずは、all_moooosha様より引用させていただいた文章をお読みください。
“耳には聞こえすぎる音を遮断するためのヘッドホン。都会の十字路は駅前の大通りを2、3本外しても絶えず車が流れている。
スマホにはつまらない通知、待ってもいない惰性のPRがタイムラインに流れてくる。
本当に欲しいものが何か、わからなくなる。
情報が多いせいで自分の感情が鈍くなる。
スマホをいじる手を止める。
そうだ、信号を待っていたんだ。
処理能力の落ちた頭をくっと持ち上げると、まもなく青信号になる予感よりもはっきりと[それ]はいた。
私はこれを待っていた、求めていた、突然の出会いがそこにはあった。
問 この文章の続きを考えましょう。
主人公が出会ったものはなんでしょうか。"
というわけで、それでは、さっそく、僭越ながら、私が、勝手に妄想してしまったお話をご覧くださいませ☆
間もなく信号が変わる。
ソワソワした空気が辺りを包む。
そして、また、無意識に動き出すんだ……
また、無意味に……
だが、横断歩道の向こう側に[それ]はいた……
見知った人が立っている。
いや、見知ったと言うのは、あまりにも……
あれは、紛れもない[自分]だ。
いや、『紛れもない』と、言ってはみたが
じゃあ、『自分』とは何だ?
そう問われたら、明確な答えなど持ち合わせてはいないのだが……
だが少なくとも、『自分』と認識した[それ]は、鏡で見る自分、写真で写された姿の自分……
自分と認識している姿をしていた……
[それ]は、こちらを向いて、ただ、佇んでいる。
そして、ふと、気づいた…
あんなに、耳障りな音が溢れていたのに、いつの間にか、あたりが無音な事に……
絶えず流れる車の音も
騒がしい人々のしょうもない喋り声も
忙しなくコツコツと鳴り響く靴の音も
ヘッドホンから流れているはずの音も
自分の息遣いや、心臓の音でさえも…
何もしない…
静かだ……
……音が、ない。
いや、音だけじゃない……
あんなに周りにいたはずの無数の人も、車も、いつの間にか、跡形もなく消えていた。
空気が止まっている
まるで時間が、止まってるみたいだ。
だが、頭では分っている
『向こう側』に行かなくては…と。
目の前に続くのが横断歩道だから?
否
向こう側の[それ]に追いつく為だ。
しかし、体が動かない……
いや、動こうとしていないだけ、か?
頭では分っていた。
気付いていた。
変わりたいと願いながらも、変われない自分……
変わりばえのない日々を、変わらない自分の言い訳にしながら、必要・不必要に限らず、絶えずあふれる情報に溺れ、なんとなく、惰性で、ただ流されるままに過ぎていく日々……
そんな毎日に終止符を打つ
その時が来たんだ。
さぁ
今こそ
動き出そう
新しい[自分]へ……
さぁ
動け……っ!!
ピンコン……ピンコン……
意識が浮上した。
信号は青に変わり、周りは流れるように一斉に動き出した。
白昼夢でも見ていたのだろうか…
向こう側にはもう[それ]はいなかった。
しかし、意識が浮上する寸前
一歩踏み出す決意をしたその瞬間
たしかに[それ]は微笑んでいた。
私は、意識を持って踏み出した。
意味を持って
その一歩を……
はい。
お粗末様でした。
いかがだったでしょうか……
ありきたり過ぎましたかね……
私の妄想の解説をしてしまうと、それはそれでなんだか違う気がするので、『問』に対する『答え』が人それぞれ無数に存在するように、『答え』に対する『解釈』もまた無数にあっていいと思うので、あまり言い訳をしないでおきますが、私としては、向こう側にいた自分は、ドッペルゲンガーさんとかではなく……とだけは言っておきます(分かっとるわ…笑)
勝手に押し付けてしまってすみません(笑)
お誘いを頂いた日に読ませて頂いて、いても経ってもいられず速攻で書いたんですが、どこでどのように押し付け……書かせて頂いたらいいのか、あれこれ考えてしまって……(笑)
一つの答えとして楽しんで頂けていたら幸いです。