狩野さん 話し合い part13

先日のまい子さんとの再会の話を母に話した。
本人さん、息子さんたちに確認をとり、快くいいよといってくださった。
私の母は、まいこさん、狩野さんのことをいつも心配していた。施設で関わりがあったからこそ、いつも会いたがっており今回、まいこさんと再会した話をしたら私も狩野さんに会いたいと母が言った。
さっそく次の訪問の時にまい子さんに話をした。
私「私のお母さんが狩野さんを見ると喜ぶのよ」
狩野さん「え??」
私「私のお母さんが狩野さんを見ると嬉しがるだ」
狩野さん「嬉しがる??まあ、嬉しいがよー!嬉しいっていよーったって言っといて」
息子さん「前に施設でお世話になってた人だで。覚えとるか?」
首をかしげて覚えていないという狩野さん。
狩野さん「覚えないけないのにね、ごめんなさいね」
私「いや、いいでいいで。私もな、私のお母さんも知っとるんよ、まい子さんも狩野さんも。」
狩野さん「そうか(ニッコリ)」
私「前に同じ施設にいたから」
狩野さん「前に、何?」
私「前に春野学園で働いてたのよ。私も私のお母さんも」
狩野さん「あ、ほんに??(本当に)春野学園に??」
私「うん!!!」
狩野さん「懐かしかろうな」
私「うん、懐かしい。だけ懐かしいだが、まい子さんも狩野さんも」
狩野さん「そうかそうか」と大きくうなずく狩野さん。そして
「昔話だな」とにっこりされる狩野さん。
私「そうそう、だけんまい子さんも狩野さんも懐かしいだで」
狩野さん「本当だなあ、そうなりますわなあ」
私「うん、そうなります」
二人で大笑い。
狩野さん「でも、ええがなあ?」
私「ええでー!!」
狩野さん「幸せだが。幸せだなあと思わないいけんだ」
私「さーさー、そうだなあ」
狩野さん「元気だけなあ」
私「元気だけなあ」
狩野さん「悪かってみんさい。こんな思えることないだけ」
と話していると、横から息子さんがまいこさんの近況のお知らせを見せてくれて、息子さんとも話が盛り上がった。
コロナになってから、実家に帰っていないと伝えると大笑いする息子さん。
息子さん「猫は??」
私「猫はお母さんに任せとる」
息子さん「猫も寂しがってるんじゃない?」
私「さー、寂しがっとるだが。帰らないけんだけど」
息子さん「猫が寝込むで」
あははと笑いあう私と長男さん。それをみていた狩野さんが
「ええだええだ。いつも、どこをどう行くのもな、面白みがあるだが」
私「そう、面白みがあるだけぇ」と狩野さんの髪をなでる。
狩野さん「そこがええところだけ。」
私「そう、そこがええところだけ、なあ☻」というと笑顔でうなずく狩野さん。
狩野さん「ツーンとしている人よりな、笑ったり話したりするほうがいい」
私「そうだで。笑っとるほうがいいだけ。笑う門には福来るってゆうだけなあ??」
狩野さん「あはは、感じがええだがなあ」
私「誰の事ー???」 ←私のことって言ってもらいたくてかまをかける自分(笑)
「うんうん」とにっこり笑顔の狩野さん。
狩野さん「なんでもな、いいことでも悪いことでも朗らかにして笑ったりするがええ」
と言ってくれた。
動画を撮っていたので、鮮明にやりとりを書いてみたけど
本当に懐かしく、本当に愛おしい時間だった。
いつもにこにこしている狩野さん。狩野さんの想いをしっかり聞けた気がする。


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