【実話怪談】うちのおばあちゃん
私が中学生の頃のはなし。
当時、小学生だった妹の部屋には親友のMさんが毎日のように遊びにきていた。
Mさんは礼儀正しく言葉遣いの丁寧な子で、いつもうちに上がると「お邪魔まします」と言いながら、ぺこぺこお辞儀をしながら廊下を歩き、妹の部屋に入っていった。
ある日、Mさんが言った。
「今日はおばあちゃんいないの?」と。
うちにはおばあちゃんはいないし、おじいちゃんもいない。
父母妹私の4人家族である。
Mさんに聞くと、いつも廊下で出迎えてくれていたし、毎回しっかり挨拶を交わしていたと言う。
おばあちゃんはいないと言うことを説明したが、しばらく信じてもらえなかった。
Mさんがその発言をした時に私もその場にいましたが、鳥肌が立ちました。しばらくは一人でトイレに行くのが怖くなったのを覚えています。