ふくはら

集めた実話怪談や不思議な話の備忘録など。なるべく聞いたままをを、短い話ばかりです。全て身近な人から直接聞いた話です。※個人が分からないように変更している点もあります。

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  • 実話怪談

    ほんのり怖い、短い話ばかりです。

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はじめに

私には霊感はありせん。見えるなら見てみたいと思いながら生活していますが、全く見えません。そのせいか、昔から怖い話や不思議なを話を聞くことが好きでした。 こうして長年集めているうちに、話し手から見えてくる共通点など興味深い点が見えてきました。また詳細を忘れてきていることにも気づき、備忘録の意味も込めて記録を始めた次第です。 【実話怪談】は昭和の終わりに生まれ、平成育ちの私が身近な人から集めた話ばかりです。生まれも育ちも都内です。 #実話怪談 #ホラー #民俗学 #エッセイ

    • 【実話怪談】住宅街展示場

      住宅展示場で、事務仕事や見学者対応している友人の話。 展示場ということもあり週末は忙しいが、平日は来客が少ないため一人になることが多かった。 そういう時は最上階の部屋には近寄らないようにしていた。霊感があるタイプでないが、事務所の最上階の一角から嫌な感じがするのだ。 その部屋は子供向けの大きなクマのぬいぐるみがあり、明るく可愛い雰囲気であるのに、クマのぬいぐるみとは逆側の部屋角から近寄りがたい何かを感じるのだ。 そんなある日、週末に見学に訪れた家族が最上階の事務所に通

      • 【実話怪談】赤坂の喫茶店②

        バイト同士で、何かを見たとか音がしたなどと話していると、急に社員の男性が会話に入ってきて、 「ここは霊道だよ」 と言うのです。 彼曰く、青山霊園から続く霊道が、お店の中をまっすぐ通っているとのこと。 彼の登場で、もはや店の怪奇現象より彼が何者なのかという雰囲気になっており、話題は彼を中心としたものに変わっていきました。 彼はしっかりと見えるタイプの人だそうで、店内にも時々いると。 色々と話していましたが、細かいことは忘れてしまいました。しかし、覚えているのは、見え

        • 【実話怪談】赤坂の喫茶店①

          大学生の頃に、赤坂駅近くの喫茶店でアルバイトをしていた時のはなしです。地下にある不気味な店内で、見えると言う方と出会いました。 その喫茶店は、表参道に昔からある喫茶店の新店舗としてオープンした綺麗なお店でした。制服も女子は軽いメイド服の様なデザインで可愛く、アルバイトは歳の近い大学生ばかりで皆仲良く楽しい職場でした。 しかし綺麗な内装とは裏腹に、日が当たらないからか地下のせいか閉塞感のある息苦しい空間で、居心地が良いとは言い難いお店でした。 私は親から夜遅くにアルバイト

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          【実話怪談】ドアを叩く音

          職場の先輩から聞いたはなし。 祖父のお通夜から帰宅し、両親と居間でお茶を飲んでいると玄関のドアを激しく叩く音がする。 家は商売をしているため、ドアは一面すりガラスであり誰かがいれば目視することができる。 父が玄関を覗くがガラスに人影はない。 風かと思い居間に戻ると、またすぐにバンバンバンバンっと激しくドアを叩く音がする。玄関を覗くが人影はない。 音は鳴り止まず誰かが叩き続けている。 音が響く中、恐怖に家族3人は居間で固まり動けなくなる。 しかし暫くすると音は鳴り止

          【実話怪談】ドアを叩く音

          【実話怪談】うちのおばあちゃん

          私が中学生の頃のはなし。 当時、小学生だった妹の部屋には親友のMさんが毎日のように遊びにきていた。 Mさんは礼儀正しく言葉遣いの丁寧な子で、いつもうちに上がると「お邪魔まします」と言いながら、ぺこぺこお辞儀をしながら廊下を歩き、妹の部屋に入っていった。 ある日、Mさんが言った。 「今日はおばあちゃんいないの?」と。 うちにはおばあちゃんはいないし、おじいちゃんもいない。 父母妹私の4人家族である。 Mさんに聞くと、いつも廊下で出迎えてくれていたし、毎回しっかり挨拶を交

          【実話怪談】うちのおばあちゃん

          【実話怪談】こどもの声

          幼稚園の年少さんと年長さんの子供がいるお母さんのはなし。 それは暑い夏の日の午後。子供たちを幼稚園へお迎えに行き、団地の4階に住んでいたこともあり帰ってくるとそれはもう汗だくで、子供たちとシャワーを浴びてアイスを食べた。そのうち子供たちは2人で遊び出したので、自分は隣の和室で昼寝をすることにした。 エアコンの効いた部屋で布団を敷き横になる。子供達の遊び声が聞こえる中、気持ちよくうとうとまどろんでいると 「あそぼう」 と耳元で子供に声をかけられハッと目が覚めた。 その

          【実話怪談】こどもの声

          【実話怪談】鏡越しに見える

          大学生の頃の友達のはなし。 彼女は鏡越しに見ることができると言っていた。 彼女が化粧をしていると家のチャイムがなり、同居の彼氏がドアを開けた。 しかし誰もいない。イタズラかと思い彼氏はドアを閉めた。 しかし、彼女のハンドミラーに映る鏡越しの部屋には女性が入り込んでいたと言う。 勝手に家の中に入ることはできないが、こちらがドアを開けると入ってしまうので気をつけないといけないと彼女はよく言っていた。 また、目が合うと近寄ってくるので目を合わせてはいけないとも。 #実話怪

          【実話怪談】鏡越しに見える

          【実話怪談】家にいつもいる人

          友人はエレベーターのあるビルのような家に住んでいる。 広い家のため、日中はタイ人のお手伝いさんに家事や掃除をサポートしてもらっている。その方は細かいところまで気づく女性で、長いことお願いをしており友人一家とも良好な関係を築いていた。 平日の昼間は旦那さんは仕事、子どもたちは学校に行っているため、友人とお手伝いさんの二人っきりとなることが多かった。 その彼女が最近、友人が日中出かけることを、はっきりとは言わないが嫌がるようになった。いつ頃帰るのか、早目に帰って来て欲しいな

          【実話怪談】家にいつもいる人