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サチコ(Search Console)をボーっと 眺めるのは、もうヤメよう

こんにちは。

沖縄のインハウスマーケター@普久原です。

サチコ(Search Console)の画面、ただ眺めるだけで満足していませんか?掲載順位が高いとか表示回数が多いなど、数値の大きさだけで一喜一憂していませんか?

そんな、ただ眺めている状態から、データを活用して改善に繋げていける状態へレベルアップする(したように見える)、そんな方法をまとめました。

サチコ(Search Console)でおさえておくデータ(ワード)とは?4象限マトリクスを活用して整理する考え方とは?実際に改善するまでの手順とは?などなどが伝わればいいな、と思います。

サチコ(Search Console)でデータを取得する

サチコ(Search Console)とは:グーグルから見た自社サイトの状況を数値化したものです。つまりグーグルの検索結果ページ(SERPs)でのパフォーマンス結果という事です。

(無料の鉄板ツール「GA」との違いを簡潔にまとめたnoteもあります)

まず、データの取得前に覚えてほしいワードがあります。
「検索パフォーマンス」「平均掲載順位」「平均CTR」「合計表示回数」「クエリ」の5つです。

このワードを軸に取得の方法を解説します。

①「検索パフォーマンス」 レポートを開く
②表示される指標(「平均掲載順位」「平均CTR」「合計表示回数」)を選択する
➂表示するディメンション(「クエリ」)を選択する
④エクスポートする ※スプレッドシートがおススメ

サチコ例


これでデータの取得は完了です。※データの期間や件数は適宜変更してください

4象限マトリクスで思考を整理する

4象限マトリクスとは:縦軸と横軸を引いて真ん中で交差させる事で、4つのセグメントを作りだし、ポジショニングを捉えるものです。

皆さんもよく職場で見かけるコレです。

マトリクス図例


今回は例として「平均掲載順位」と「平均CTR」の指標を使い、マトリクス図で整理してみます。手順は以下になります

①「平均掲載順位」を縦軸に、「平均CTR」を横軸に設定します

マトリクス手順②


②指標のパフォーマンス値を「 or 」で対比させて分類を作ります

マトリクス手順①


そうする事によって、切り口の異なる4象限マトリクス図が出来上がり、分類(象限)毎の傾向がわかりやすくなったと思います。

マトリクス手順➂

集客の改善に繋がるポイントを発見する

ポイントの発見に活用するマトリクス図は、以下2通りの組み合わせです。

①「平均掲載順位×平均CTR率」
②「平均掲載順位×合計表示回数」

マトリクス図毎に注目する分類があり、そこに分類されるクエリが改善に繋がるポイントです。それでは1個づつ解説していきます。

平均掲載順位×平均CTR率」の活用方法

こちらのマトリクス図で改善に繋がるポイントは第2象限です。

【考え方】平均掲載順位は高いが平均CTR率が低いので、検索ユーザーに自社のコンテンツ内容が適切に届いてないおそれがある(タイトルやディスクリプションにコンテンツの内容が適切に反映されていない?)

【対策案】コンテンツの内容や自社の強みをタイトルやディスクリプションへ反映させる。競合との差別化ポイントを明確にしてCTR率を高めて、集客を改善する

改善マトリクス①

第1象限:平均掲載順位が高く、平均CTR率が高い
第2象限:平均掲載順位が高く、平均CTR率が低い
第3象限:平均掲載順位が低く、平均CTR率が低い
第4象限:平均掲載順位が低く、平均CTR率が高い


平均掲載順位×合計表示回数」の活用方法

こちらのマトリクス図で改善に繋がるポイントは第4象限です。

【考え方】平均掲載順位は低いが合計表示回数が多いので、上位ページの情報ではユーザーは満足(解決)できずに、下位ページの自社コンテンツまで情報を探しに来ている可能性がある

【対策案】検索ユーザーのニーズを考えて、上位ページには無い自社独自の情報をコンテンツに反映させる。ユーザーとグーグルからの評価を得る事で掲載順位を上げ、集客を改善する

改善マトリクス②

第1象限:平均掲載順位が高く、合計表示回数が多い
第2象限:平均掲載順位が高く、合計表示回数が少ない
第3象限:平均掲載順位が低く、合計表示回数が少ない
第4象限:平均掲載順位が低く、合計表示回数が多い

つまり、「平均掲載順位が高く、平均CTR率が低いクエリ」「平均掲載順位が低く、合計表示回数が多いクエリ」が集客の改善を狙えるポイントである、という事です。

取得したデータから改善するクエリを特定する

それでは最後の締めになります。

サチコでエクスポートした「平均掲載順位」「平均CTR」「合計表示回数」のデータ(スプレッドシート)から、マトリクス図で発見した改善のポイント「平均掲載順位が高く、平均CTR率が低い」「平均掲載順位が低く、合計表示回数が多い」に該当するクエリを特定していきます。
※パフォーマンス値の高いや低い、多いや少ないの基準はサイトの特性や状況に応じて設定しましょう

例として「平均掲載順位が高く、平均CTR率が低いクエリ」を特定します。
①スプレッドシートでフィルタを設定

フィルタ絞り込み


②掲載順位のタブをA→Zで並び替えて、平均掲載順位を高い順にする

掲載順位絞り込み


➂CTRのタブをA→Zで並び替えて、平均CTR率を低い順にする

CTR絞り込み

できあがった表がコチラです。

クエリ特定1

4行目、6行目が「平均掲載順位が高く、平均CTR率が低いクエリ」で、集客の改善が狙えるクエリとなります。

ちなみに、今回僕は以下の基準で並び替えを実行しています。
【掲載順位】高い:1~5位、中間:6位~10位、低い:10位以下
【CTR】:高い:100%~71%、中間:70%~31%、低い:30%以下
いずれの値も高いセルを「青色」、低いセルを「赤色」に変更しています。

まとめ

■覚えてほしい事
・サチコ(Search Console)でおさえておくデータ(ワード)は、「検索パフォーマンス」「平均掲載順位」「平均CTR」「合計表示回数」「クエリ」の5つ
・4象限マトリクスを活用して整理する考え方は、指標を2軸にして、パフォーマンス値で対比構造を作りセグメント化する

■集客改善の手順
①サチコ(Search Console)でデータをエクスポートする
②「平均掲載順位が高く、平均CTR率が低い」「平均掲載順位が低く、合計表示回数が多い」に該当するクエリを探す
➂自社の強みやユーザーニーズをコンテンツに反映させる

ウェブサイトへの集客はコンテンツを作ったら終了ではなく、公開後の分析・改善が大切で、仮説検証のトライ&エラーを繰り返す事でより効果が表れていくと思います。

かなり大胆なまとめ方でしたが、ポイントを手軽に特定できるので、まずはここから集客の改善を始めてみてはいかがでしょうか。

それでは、お疲れさまでした。


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