インハウスマーケターがニューノーマル時代のUI/UXについて考えてみた
こんにちは。はじめまして。
沖縄のインハウスマーケター 普久原です。
※このnoteはインハウスマーケターがフロアの片隅で考えた事や日々の想いを備忘録として残しています
新型コロナウイルスの拡大に伴う外出自粛の影響により、
生活者の行動が変化して、ニューノーマルな時代に突入したと言われています。
そんな生活者の行動変化(主にオンライン)が、
WebサイトのUI/UXに今後どんな影響を与えていくのかを考えてみました。
生活者の行動変化(主にオンライン)
①EC(インターネット通販)の利用が増加した
“実際にECサイトの利用者数は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手のECサイトでも、3月から4月はユーザー数が伸びていることが確認できます。“
画像引用・出典:【調査リリース】コロナ影響下での消費者動向、アフターコロナへの展望を調査 収束後も日用品・食材・化粧品などのネット購入は継続傾向に
“ネットスーパーはよりユーザー数を伸ばしており、今まで利用していなかった層の取り込みに成功しています。“
画像引用・出典:【調査リリース】コロナ影響下での消費者動向、アフターコロナへの展望を調査 収束後も日用品・食材・化粧品などのネット購入は継続傾向に
ちなみに、僕もコロナ禍におけるタイミングで初めてネットスーパーを利用した層です、便利さと配達クルーへの感謝が止まりませんでした 。
②動画配信サービスの利用が増加した
“動画配信サービスの利用頻度について、全体の52%が外出自粛以前と比べて増えたと回答した。“
画像引用・出典:動画配信サービスの利用、約半数が外出自粛前と比べ増加と回答/視聴デバイスの多様化が加速【AJA調査】
“世代別に見ると、すべての世代で利用率が伸びており、10~30代の若年層では90%以上、40代~50代でも80%を超える結果となった。“
画像引用・出典:動画配信サービスの利用、約半数が外出自粛前と比べ増加と回答/視聴デバイスの多様化が加速【AJA調査】
ちなみに僕も動画配信サービスの利用率向上に貢献している年齢層です。
不要不急の外出が制限されて、在宅時間が増えた事により、
いままでインターネットを積極利用していなかったユーザーが
消費行動や娯楽をオンラインで楽しむようになったと考えられます。
つまり、
オンラインを利用するユーザーの母数が増加した、と言えるでしょう。
行動変化による自社サイトへの影響
僕が担当しているWebサイトへの訪問数も軒並み増えていました、
また、訪問しているユーザーの層にも変化がありました。
※ユーザー層の変化は「ユーザータイプ:New Visitor」を対象に
「性別」「年齢」「デバイス」の観点でセッション数の割合がどのように変化したかを分析
※比較期間は2019年4~6月⇔2020年4~6月
■ポータルサイトAのユーザー層変化
New Visitor(新規訪問)の割合が前年比110%、前年と比較して増加しています
その増えた新規訪問数を対象に、「デバイス」×「性別」×「年齢」でセグメントを切って、セッション数増加の割合を算出しました。
前年比100%超えが薄い青、200%超えが濃い青のセルになっています、その中でもとりわけ増加率が高い層がこちら
■増加率が高いユーザー層トップ5
1位: mobile (モバイル)、female (女性)、 65+
2位: mobile (モバイル)、 male (男性)、 65+
3位:tablet (タブレット)、 male (男性)、65+
4位:mobile (モバイル)、 female (女性)、 18-24
5位:mobile (モバイル)、 male ( 男性 )、 18-24
若年層と高齢層のモバイル利用が大きく増加している事がわかりました。
項目別でみてみると、「性別」は男性が増加、「年齢」は高齢層が増加、「デバイス」はモバイルの利用が増加しています。
前年と比較して多くのユーザー層の新規訪問が増加していますが、
直帰率も高くなっていました。新規訪問ユーザーにとってはわかりづらく、
UIやUXが最適化されていないサイトだと感じられたのでないかと思います。
ざっくりまとめると
・新型コロナウイルスの影響によりオンラインユーザーの母数が増えた
・母数が増えた事により、Webサイトの訪問ユーザー層に変化が現れた
・増えたユーザー層はインターネットのライトユーザーである可能性が高い
以上の事から、これまでの常識は通用しなくなり、Webサイトには今まで以上の分かりやすさや使いやすさやが求められてくると考えられます。
ニューノーマル時代のWeb担当者に求められるものは
テレワークの浸透や生活様式の変化など、ニューノーマルと言われるこの時代においても、Webサイトは事業をグロースさせていく為の重要なチャネルであり続けると思っています。
Web担当者はユーザーの変化を見逃さないようにしっかりとチェックしてUI/UXの最適化を進めていく必要があるでしょう。
来年にはランキング要因に追加されるCore Web Vitalsも控えているので、Webサイトを見直すには良いタイミングではないでしょうか。
それでは、お疲れ様でした。
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