グーグルに招待された使いどころが難しい新機能『Search Console Insights』について考える
こんにちは。
沖縄のインハウスマーケター@普久原です。
突然ですが、β(ベータ)版に招待されるってテンション上がりませんか?
僕は、選ばれた民になったような気になって、ちょっとだけテンションが上がります、ちょっとだけですが。
そんな、ちょっと嬉しいβ版の招待がグーグルから来ていました。
招待されて「おっ!」となったものの、日々の業務に追われてしまい、しばらく放置してしまっていたので、「今日はがっつり使い倒してやる」という強い意志をもち、新機能Search Console Insights を体験してみました。
Search Console Insights β(ベータ)版とは
”この新しい試験運用版は、コンテンツ クリエイターとサイト運営者向けにカスタマイズされています。そのため、ユーザーがどのように自サイトのコンテンツを見つけ、どのコンテンツに興味を持っているかを理解するのに役立ちます。この分析情報は、Search Console と Google アナリティクスの両方のデータに基づいています。”
と招待のメールには記載されています。
相変わらず、わかりづらい日本語なんですが、「コンテンツ毎のパフォーマンスを一目でわかるようにGAとサチコのデータを紐づけたから、参考にしてね!」っていうメッセージと僕は受け取りました。
機能説明をざっくりと
①サイト全体の推移
過去28日間のページビュー数と平均ページビュー時間のパフォーマンスがチェックできます。各指標の下にある緑の矢印部分で、過去期間と比較した指標変動を表しているみたいです。
期間の変更はできないので、アクセスしたその時にしかそのデータは見れないです。
②新しいコンテンツのパフォーマンス
過去28日間に初めてビューがカウントされたサイトコンテンツが表示されて、ページビュー数と平均ページビュー時間のパフォーマンスがチェックできます。サイト内のコンテンツと比較して滞在時間が長いコンテンツの場合、「長期滞在バッジ」が表示される事があるみたいですが、このコンテンツには表示されていませんでした。
➂最も人気のあるコンテンツ
過去28日間で人気(閲覧)があったコンテンツがランキングとして表示されて、ページビュー数と平均ページビュー時間のパフォーマンスがチェックできます。「トレンド+〇%」という表記がありますが、それに対しての説明は特にないです。過去期間と比較して閲覧が伸びた割合なのかな?と個人的は思っています。(あとからGAで答え合わせをしてみます)
④上位のトラフィックチャネル
過去28日間でユーザーがコンテンツに訪問したチャネルの上位3つが表示され、ページビュー数と平均ページビュー時間のパフォーマンスがチェックできます。単体では使いどころが難しいデータだと感じました。
⑤グーグル検索でのパフォーマンス
過去28日間でGoogle検索を利用したユーザーのパフォーマンスサマリーで、いつもの指標、プラスで検索クエリのクリック数や平均掲載順位がチェックできます。検索クエリ毎にページビュー数等が表示されていたら、かなり使えるデータになりそうな気がしました。
※プルダウンで「最も多く検索されたクエリ」「最も急上昇中のクエリ」で並び替えが可能
⑥他サイトからの参照リンク
他サイトから自分のコンテンツにリンクしているページが表示され、その参照元から発生したページビュー数と平均ページビュー時間がチェックできます。ただ実際にリンクが貼られているページではなく、サイトのトップページが表示されているので、「こんなサイトから被リンクがあるんだ!」っていう気づきくらいにしか使い道がないのかなと思いました。
➆ソーシャルメディア
ソーシャルメディア全体と個別のパフォーマンス(ページビュー数と平均ページビュー時間)がチェックできます。複数のメディアを運用している人には一目で状況が把握できるので、よい機能なのかもしれません。
新機能、誰がどう使えばいい?
使い始めの初心者や、調査に時間をかける事ができないウェブ担当者がとりあえずサイトやコンテンツの状況を把握するのに向いてると感じました。
ポイントは以下の2点で、課題発見の気づきになるのかなと。
①グラフで視覚的に理解しやすい
②初めから前の期間と比較した結果がある
逆にGAやサチコがしっかり使える中級者以上はあまり使う機会は無いと思います、これを見るくらいならどちらかのツールを見た方が課題発見もそこからの深堀りも早いだろうな、と感じました。
リリースの意図を探る
何か中途半端なツールだな、というのが正直な感想です。
ただ、招待メールにも明言されているように「コンテンツクリエイター」向けの新機能として考えたら納得はできます。
コンテンツのパフォーマンスだけを追うために必要な項目以外をそぎ落として、可能な限りシンプルにすることで利用のハードルを下げているのではないのかと思います。
もしかすると、今後はデザイナー向けとか営業向けなど、初めから役割に最適化されたツールもリリースされるかもしれないですね。
それでは、皆さんお疲れ様でした。
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