ゲーム
私は待つのが嫌いだ。というより、手を伸ばせば目の前にある物が、中々手に入れることが出来ない状況が嫌いなのだ。
この状況は、欲しいゲームの発売日が決定してそれを待つ時間と一致している。この発売するまでの時間は本当に嫌だ。
理由は二つある。
一つは待ち遠しいからだ。
目の前のご馳走に対して、待てを命令される犬の様である。
とにかく時間を早く過ごし、とっとと発売日にして欲しい思う。私の場合普段より早く寝る様になる。だからと言って時間が早くなる訳でも無いのに。
二つ目は期待値が上がり過ぎて、実際ゲームをやった時の感動が異様に低くなることだ。
購入したゲームをやり始め、少しでもバグがあったり自分の思い通りの物でなかったりすると、中古で買った方がよかたなあとか思ってしまうのである。あんなに期待していた筈なのに。
私の中では最近、前者の悩みよりこの後者の悩みの方が比重が大きくなってきている気がする。
恐らく昔と違い、ネットを通じて発売前のゲームの情報がかなり前から明かされ、しかもその内容が以上に面白そうに見えるからだろう。
しかも販売日もずいぶん前から正確に発表されるし、ゴールが確定されることでさらに期待は大きくなり、毎週小出しにされる情報にソワソワする。
もしかしたら昔からそうだったのかも知れないが、ネットの発達でそれらの情報が簡単に知ることができる様になったのは大きいだろう。
待つことで得られる期待値を、ゲームの内容が超えることは中々難しい気がする。かと言って今の時代、情報を出さないとお客さんはゲームを買ってくれない。判断できないからだ。特に長い時間をかけて作ったゲームなんかは、早い段階で確定的に利益を回収しなければならないだろうし。
しかし、期待値が上がり過ぎてつまらなく感じたゲームだって、実際のところかなり面白いゲームだったりするのだ。
逆に何の情報も無く、セールで買ったゲームが予想以上に面白かったという事はよくある。これは期待値が0から始まるからだ。余程のことがない限り、これを下回る事は無い。
じゃあ情報を遮断すればいいじゃなかと思うのだが、今の私には面白そうなものを簡単に見つけられる媒体と、尚且つそれを追う方法持っているので、中々難しい。ユーチューブやSNSに流れてくる情報で少しでも興味のあるものがあれば、それを調べ、追ってしまう。それが発売前の新作ゲームだったりすれば尚更だ。追い続け、手に入れて勝手に失望する。
それが怖くて、レビューサイトを見て検討したりして、買うのはまた今度でいいかなとか思ってしまう。
そして結局買わないのだ。やったら面白いですかも知れないのに。
そんなこんなで、最近はめっきりゲームをやらなくなってしまった、という事はなく、PS5欲しいなあ、とかあのゲーム面白そう、予約しようかなあとか思っている。
嫌だなあ。