【私の障害(脚の障害*幼児期編)】
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私は、脳性小児麻痺という障害で、手足言葉に障害があります。
今日は足の障害について書かせて頂きます。四年ほど前に脊柱管狭窄症を患ってからは、室内では歩けましたが、外では車椅子生活になってしまいました。これから書くことは、それ以前のことです。
私は就学以前のリハビリのおかげで、なんとか歩くことができるようになりました。その歩き方は、極端な内股歩きで、歩くたびに頭が揺れます。
私が子どもだった頃は、昭和四十年代。今のように街角で障害を抱えた方を見かけるような時代ではありません。
我が家から歩いて五分というところに母の実家がありました。私は一人で我が家から母の実家まで歩いて行くと、私と同年齢の子どもたちが外で遊んでいます。私は彼らの前を通り抜けようとすると、彼らは今までの遊びを中断し、私のことをじっと見、私の歩き方をまねます。それはタコ踊りのようでした。私はそれが嫌で何とか内股歩きにならないように努めます。しかし、それは無理 。
私は一度「そ・れ・や・め・て」と言ったことがあります。すると、彼らはゲラゲラと笑い出しました。なぜなら、私の話し方がアルコールを飲み酔ってしまい、呂律が回らないような話し方だからです。彼らのタコ踊りはさらに続き、それに加え、奇声も上げ始めます。
私はこうされることが嫌で、母の実家に一人で行くことが嫌でした。
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