『レッド・サン』 午後ローを予習する。
本日の午後ローは、大人たちが興奮のあまりお漏らしてしまう、そんな超有名スターらが集結した名作『レッド・サン』です。一九七一年の作品。
ハリウッドを代表する男の中の男、チャールズ・ブロンソン、日本映画界を代表する男の中の男、三船敏郎、そしてフランス映画界を代表する男の中の男(?)アラン・ドロン。そんな男の中の男たちが集った男映画である。あんまり男を強調しすぎるのは昨今の風潮的にどうかと思うが、とにかく渋く、格好いい男が観たければ、本作をどうぞ。そういう映画かと。
内容的には、二週連続! 特選西部劇とのことで、ウエスタンです。でも三船は幕府の日米修好大使ということで侍です。いいですね。
僕は世代的にこの映画の少し後に生まれたので、ブロンソンの「マンダム」や、日本でのアラン・ドロンブームなども、知識として知っている程度です。しかしうちのお爺さんはブロンソンが好きだったなあ。当時ようやく各家庭に普及し始めたビデオ(うちは当初ベータ派でした)で『狼よさらば』や『スーパーマグナム』を録画してたなあ。そんな思い出と共にあるブロンソンです。
そういやブロンソンもアラン・ドロンも日本のCMに出ていたんですよね。最近は外国人俳優を起用した日本企業のCMってほとんど見なくなったなあ。
あと西部劇の世界にお侍をぶち込むのは、好きな人にはたまらない食い合わせだと思うんですが、映画としてはたぶん少ないですよね。岡本喜八監督の『EAST MEETS WEST』がぱっと思い浮かぶ。時代的な整合性を求めると、どうしても設定的に本作と似通ってしまうのは仕方なし。
テレビ番組だと、必殺シリーズの特番で、なぜか主水らがタイムスリップしてカスター将軍率いる第七騎兵隊と戦うというのもありましたけど、好きだったなあ。必殺はけっこうそこら辺自由で、元禄のころを舞台に赤穂浪士が出てきたかと思えば幕末を舞台に新撰組が出てくる時もあって、時代劇バースを体現していた番組だったと思うんですよね。
あんまり関係はないけれど名作RPGシリーズ『ウィザードリィ』の何作目か(リルガミンの遺産だったかな)にミフネというモンスターが出てくる。やはり三船敏郎がモデルになっており、サムライ系モンスターの最強クラスとしてかなり強かった記憶がある。
子供心に、三船敏郎氏はそれほど世界的に有名だったんだと実感したエピソードです。