『トレマーズ』 午後ローを予習する。
いよいよこの日がやって参りました。本日の午後ローは大人も子どももみんな大好き『トレマーズ』ですよ。地中生物グラボイズが登場するモンスターパニックホラーシリーズの記念すべき第一作。一九九〇年の作品。
主演はケビンベーコンゲームでおなじみのケビン・ベーコンに、惜しくも先日お亡くなりになったフレッド・ウォード。どちらも代表作が多すぎて、書ききれない偉大な俳優です。ケビン・ベーコンは来週放送の『インビジブル』にも登場しますので、お楽しみに。
そして本作を語る上で、欠かせない人物が、バート役のマイケル・グロスだろう。当時はTVシリーズ『ファミリータイズ』でマイケル・J・フォックスの父親役として有名だったが、本作で演じたバート・ガンマーというキャラクターが強烈すぎて、その印象は一新されたように思う。
バートは、終末思想に取り憑かれ、夫婦で田舎町の外れに住み、自宅にはおびただしい数の銃器類を保有、核戦争後の荒廃した世界を生き抜く準備を怠らないという怪人物である。結局このキャラの人気が高すぎたことから、三作目からは、彼(とその祖先)がシリーズの主人公となる。それほど彼の存在とトレマーズとは切っても切れないものなのだ。
他にはヴィクター・ウォンも出ている。午後ローだと『ゴールデン・チャイルド』やジョン・カーペンターの『ゴーストハンターズ』などで有名だろうか。
本作の舞台となるパーフェクションはネバダ州のはずれの田舎町という設定。ネバダ州と言えばラスベガスで有名だが、その他にも本作と関わりのありそうなものがある。
州内にはかつて、核実験場があり、五〇年代から九〇年代初頭まで核実験が行われていた。当然、周囲の土壌からはプルトニウムが検出されるなどしている。おそらくだが、当初のグラボイズは、そういった放射性物質の影響を受け突然変異した生物、モンスターとして考えられていたのではないだろうか。まあシリーズ二作目で舞台はメキシコに移り、グラボイズは、はるか昔から地球上のいたる地域に存在した古代生物ということになったので、これらはあくまで推測でしかない。
いやあ、楽しみだなあ。