『テキサス SWAT』 午後ローを予習する
本日の午後ローは『テキサスSWAT』。未見。一九八三年の作品。チャック・ノリス主演のアクション映画。共演はなんとデビッド・キャラダイン! チャックノリスの空手とデビッドキャラダインのカンフーがテキサスを舞台に対決する、マーシャルアーツ映画の真骨頂といったところか。
ところで僕はマーシャルアーツ映画というジャンルが大好きで、いつかそれについても書いてみたいと思っているのですが、実際には上記ふたりや千葉真一、ブルース・リーらが活躍していた時代とは世代がずれていて、どちらかというと、その後のジャッキー・チェンのコミカルなカンフー映画や『ベスト・キッド』シリーズの世代にあたる。なので日本において、空手もカンフーもタンスー道もすべてカラテ映画に区分されていた時代のことはよく知らなかったりする。
チャック・ノリスも『ドラゴンへの道』に出演した俳優という認識だったが、実際にはもともと空手家、格闘家として活躍していた人物ということである。そういった実際の格闘家を起用した映画のはしりということになるのだろうか。ジャッキーチェンも、ベニー・ユキーデ、ビル・ウォレス、キース・ヴィタリと言ったアメリカン空手、キックボクシングの選手らと共演をしている。それはブルース・リーに対するリスペクトの意もあるのだろうと推測する。
チャック・ノリスの系譜ということで言えば、やはりジャン=クロード・ヴァンダムとドルフ・ラングレンが代表に挙げられるのだろうか。流派は違えど、どちらも空手出身で、キックボクシングの選手としても活躍し、俳優に転向している。ちなみにヴァンダムもキックボクサーのロブ・カーマンや元横綱の北尾光司といった実際の格闘家らと共演している。
日本の例だと『餓狼伝』の八巻建志、『ろくでなしBLUES』の前田憲作が、ぱっと思い浮かぶ。そういう世代なんだと思ってください。
変わった所では、かつてリングスの解説席でおなじみの顔だった田中正吾氏も『デッドリーターゲット』で一作だけハリウッド映画出演を果たしている。調べてみたら昨年逝去されたそうで、寂しい気持ちになった。合掌。
だいぶ話が本作から、はずれてしまった。まあ現在ではUFCなどの総合格闘技イベントが世界的に有名になり、格闘家が映画に出演することも多くなっている、と感じる。そういった流れの源流にあたる人物がチャック・ノリスなのだと思う。たぶん。
楽しみである。