『ターミネーター4』 午後ローを予習する。
時間とはいったいなんだろう。突然哲学的な問題にぶちあたり、因果律だなんだと考え始め、量子物理学やら相対性理論やらをかじってみても、なにもわからない僕ですが、ひとつ確実に言えることがある。
『ターミネーター』は名作。ランス・ヘンリクセンが出ているし。
間違いない。
というわけで本日の午後ローは言わずと知れた人気SFシリーズの第四作目『ターミネーター4』です。二〇〇九年の作品。
舞台を現代から、ジャッジメントデイ後の荒廃した近未来に移した本作、レジスタンスのカリスマ的存在ジョン・コナー役をクリスチャン・ベイルが、またカイル・リース役を二〇一六年に夭折したアントン・イェルチンが演じている。シリーズを知っている方であれば馴染みのある上記ふたりの他に、新しい登場人物マーカス・ライトをサム・ワーシントンが。ジョンの妻ケイト役を『ジュラシック・ワールド』のブライス・ダラス・ハワードが。そしてヘレナ・ボナム=カーター、マイケル・アイアンサイドといった名優たちがしっかり脇を固めている。
それからシリーズの顔と言っても過言ではないシュワルツェネッガー氏も、ちょっとだけ出てくる。なにせ顔だからね、顔だけでもね、という感じ。
監督は二〇〇〇年版『チャーリーズ・エンジェル』や『ザ・ベビーシッター』のマックG。好き。
内容としてはシリーズの原点『ターミネーター』にいたるまでの、スカイネットとレジスタンスとの戦いを描くというもの。過去作とのつながりを感じさせるシーンが多く、ファンに対するサービス精神が感じられる。
個人的には『ターミネーター』『ターミネーター2』で一連の物語は完成されていたと思っているので、さらなる続編が発表された時には、不安の方が大きかった。実際、三作目はちょっと僕には合わなかったのだ。
だが、この四作目は良かったと思っている。変に過去作にとらわれず、かといって原典をないがしろにすることもない、丁度良い距離感の作品なのではと感じている。シリーズの名前を冠している以上、期待は大きく、不満に思う観客も多かっただろうが、僕は割と肯定派です。